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行政書士のGoogleマップ対策

「地域名+行政書士」で検索してもGoogleマップに表示されない行政書士事務所へ。Googleビジネスプロフィールの設定方法、口コミの集め方、他の士業との差別化ポイントを解説します。

行政書士のGoogleマップ対策

行政書士は「行政書士」では検索されにくい

「渋谷 行政書士」で検索する人は、実はあまり多くありません。一般の人にとって行政書士は馴染みの薄い士業であり、「自分の困りごとを行政書士に頼む」という発想がそもそもないケースが大半です。

実際に検索されるのは、「建設業許可 代行 横浜」「ビザ申請 行政書士 東京」「遺言書 作成 代行」のような業務名を含むキーワードです。「行政書士」という職業名ではなく、困りごとの名前で検索される。この前提を理解しておかないと、Googleマップの対策も的外れになります。

とはいえ、「地域名+行政書士」で検索する人がゼロではありません。すでに「行政書士に頼む」と決めている人、他の士業から紹介されて行政書士を探している人はこのキーワードで検索します。そしてそのとき、Googleマップに事務所が表示されるかどうかが分かれ道です。

検索結果の上半分はGoogleマップが占めている

「渋谷 行政書士」で実際に検索してみてください。検索結果の一番上に表示されるのは、通常のホームページの一覧ではなくGoogleマップの枠です。地図と一緒に3つの事務所が名前・評価・住所つきで表示される。スマートフォンでは画面のほぼ全体を占めます。

つまり、「地域名+行政書士」で検索した人の多くは、まずこのマップの枠を見ます。ここに表示されない事務所は、検索した人の視界に入りません。自社サイトのSEOだけを頑張ってもマップの下に表示されるため、スクロールしてもらえないケースも多い。

まず取り組むべきはGoogleマップ対策、つまりGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の整備です。登録は無料で、手続きも難しくありません。

Googleビジネスプロフィールの設定で最低限やること

基本情報を正確に入力する

事務所名、住所、電話番号、営業時間、WebサイトのURL。これらの情報はGoogleが正確性を重視しているため、自社サイトやポータルサイトに掲載している情報と完全に一致させる必要があります。

表記ゆれには要注意です。住所が「3丁目5番地2号」「3-5-2」「三丁目5-2」のように、サイトごとにバラバラだとGoogleは同じ事務所だと認識しにくくなります。全媒体で表記を統一するだけで、検索での評価が上がることがあります。

カテゴリを「行政書士」に設定する

メインカテゴリは「行政書士」を選んでください。サブカテゴリには「法律事務所」「コンサルティング会社」などを追加できます。カテゴリが正しく設定されていないと、「地域名+行政書士」の検索結果に表示されにくくなります。

ここで重要なのが、「サービス」の設定です。Googleビジネスプロフィールには、提供しているサービスを個別に登録できる機能があります。「建設業許可申請」「在留資格申請」「遺言書作成サポート」「会社設立」「農地転用」など、対応している業務を一つずつ登録しておくと、業務名での検索にも対応できるようになります。

行政書士は「何を頼める人なのか」が分かりにくい士業だからこそ、サービス欄に具体的な業務名を並べることが他の士業以上に重要です。

写真を最低10枚以上登録する

事務所の外観、内観、相談スペース、代表の顔写真。写真がゼロのビジネスプロフィールは、ユーザーに不安を与えます。プロのカメラマンに依頼するのが理想ですが、スマートフォンで撮影したものでも構いません。

行政書士事務所の場合、マンションの一室で開業しているケースも多いため、外観写真が撮りにくいこともあります。その場合は、建物のエントランスや事務所内の写真を充実させれば問題ありません。「実際に存在している事務所だ」ということが伝われば大丈夫です。

Googleは写真の枚数が多く、定期的に更新されているプロフィールを高く評価する傾向があります。月に1〜2枚ずつ追加していくだけでも効果はあります。

口コミの数と評価がマップの順位に直結する

Googleマップの表示順位に最も大きな影響を与えるのが口コミです。口コミの件数が多く、評価が高い事務所ほど上位に表示されやすくなる。Googleも公式に、口コミの数とスコアがローカル検索の表示順位に影響すると明言しています。

口コミの増やし方

行政書士事務所の場合、依頼者との関係が一度きりで終わるケースが多い(建設業許可を取ったら終わり、ビザが下りたら終わり)ため、口コミをもらうタイミングを逃しやすい。

おすすめなのは、業務が完了した直後にお礼のメールを送り、その中にGoogleの口コミ投稿用URLを記載する方法です。「もしよければ、Googleで口コミを書いていただけると嬉しいです」の一文を添えるだけ。業務完了直後は依頼者の満足度が最も高いタイミングなので、書いてもらえる確率が上がります。

(「口コミをお願いするのは気が引ける」という先生が多いですが、依頼者は頼まれれば意外と書いてくれます。特に建設業許可やビザ申請のように「困っていたことが解決した」直後は、感謝の気持ちがあるので協力してもらいやすい)

口コミへの返信は必ず行う

口コミには必ず返信するのが基本です。お礼のコメントを数行書くだけで構いません。返信がある事務所は「丁寧に対応してくれそう」という印象を与えます。

低評価の口コミが入った場合も、感情的にならず冷静に返信するのが鉄則です。返信の内容は、その口コミを読む他のすべての人に向けた「事務所の姿勢表明」でもあります。

「建設業許可 代行 地域名」で検索されたとき、マップに表示されるには

冒頭で触れた通り、行政書士は「行政書士」ではなく業務名で検索されることが多い。Googleマップでも同じです。「建設業許可 代行 横浜」「ビザ申請 行政書士 新宿」のような業務名キーワードでマップに表示されるには、いくつかの対策が必要です。

Googleビジネスプロフィールの「投稿」機能を活用する

Googleビジネスプロフィールには、SNSのように短い投稿を掲載できる機能があります。「建設業許可の申請代行を承っています」「在留資格の変更手続きの流れ」のような投稿を定期的に行うと、それぞれの業務名キーワードとの関連性が高まります。

投稿は週1回程度が理想ですが、月2〜3回でも十分です。内容は200〜300字程度の簡潔なもので構いません。「建設業許可の新規申請をサポートしています。知事許可・大臣許可のいずれにも対応。まずはお気軽にご相談ください」。このレベルの投稿で問題ありません。

自社サイトに業務別ページを持つ

Googleビジネスプロフィールに登録したWebサイトの内容も、マップの表示順位に影響します。自社サイトに「建設業許可」「在留資格」「相続・遺言」などの業務別ページがあると、Googleは「この事務所はこれらの業務を提供している」と認識しやすくなります。

Googleビジネスプロフィールだけで完結するのではなく、自社サイトとの連携が重要です。

他の士業との差別化ポイント

行政書士事務所がGoogleマップで競合するのは、同業の行政書士だけではありません。弁護士事務所や司法書士事務所も「相続」「会社設立」のキーワードで表示されます。

差別化のポイントは、行政書士ならではの強みを明確にすることです。建設業許可や入管業務は行政書士の独壇場であり、これらの業務名での検索では弁護士や司法書士との競合は少ない。逆に相続や会社設立は他の士業と競合するため、「相続手続きの中でも遺産分割協議書の作成が得意」「会社設立の定款作成を専門にしている」のように、範囲を限定して訴求する方が効果的です。

Googleビジネスプロフィールの事務所説明欄にも、この差別化ポイントを明記しておいてください。750文字まで書けるので、対応業務、得意分野、事務所の特徴を具体的に記載します。

成果が見え始めるのは1〜3ヶ月が目安

Googleビジネスプロフィールの最適化は、自社サイトのSEO対策と比べると比較的早く効果が出ます。基本情報の整備と写真の登録を行えば、1〜2週間後には検索結果への表示が変わることもあります。

ただし、口コミの蓄積には時間がかかります。月に2〜3件ずつ口コミが増えていけば、3ヶ月後には10件近くになる。このあたりから、マップでの表示順位が安定して上がり始めます。

(正直なところ、Googleビジネスプロフィールの整備と口コミ対策だけでも、何もしていない事務所よりは圧倒的に有利になります。コストもほぼゼロなので、やらない理由がありません)

最後に

「地域名+行政書士」で検索されたとき、Googleマップに事務所が表示されるかどうかは、Googleビジネスプロフィールの整備状況で決まります。基本情報の正確な入力、カテゴリとサービスの設定、写真の登録、口コミの収集。やることは明確で、費用もかかりません。

行政書士は業務名で検索されることが多い士業なので、サービス欄や投稿機能を使って「何を頼める事務所なのか」を具体的に伝えることが特に重要です。

サイシアでは、行政書士事務所のGoogleマップ対策を含むローカルSEOを支援しています。「自分でどこから手をつければいいか分からない」という方は、お気軽にご相談ください。

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