建設会社の地域SEO対策
建設会社・工務店が「地域名+リフォーム」「地域名+工務店」で検索上位を取るための方法。施工事例ページの作り方、地域密着コンテンツの考え方、ポータルに頼らない集客を解説します。

ポータルサイト経由の問い合わせは利益率が低い
建設会社の集客でよく使われるのが、ホームプロやリショップナビなどのポータルサイトです。登録すれば問い合わせが来る手軽さがある反面、成約時の手数料が高く、同時に複数社に見積もり依頼が届くので価格競争になりやすい。利益を削ってでも仕事を取るか、手数料を払い続けるか。どちらにしても経営を圧迫します。
一方、「地域名+リフォーム」「地域名+工務店」のような検索で自社ホームページが上位に表示されれば、ポータルサイトを経由しない直接の問い合わせが増えます。直接の問い合わせは手数料がゼロで、相見積もりの件数も少なくなるので成約率が高い。利益率の面でまったく別の世界です。
ある工務店では、ポータルサイト経由の問い合わせは成約率15%だったのに対し、自社サイト経由の問い合わせは成約率40%を超えていたそうです。同じ「問い合わせ1件」でも、質がまるで違う。
施工事例を1件1ページで充実させるのがSEO対策の基本
建設会社のホームページで、検索からのアクセスを増やす最も効果的な方法は、施工事例を1件ずつ独立したページとして充実させることです。「施工実績」のページに写真をずらっと並べるだけでは、Google検索にはほとんど引っかかりません。
1件1ページの施工事例ページに含める情報は以下の通りです。
- ページタイトル 「世田谷区 築30年マンション 水回りフルリフォーム」のように、地域名・物件種別・工事内容を含める
- 工事の概要(所在地、工期、費用の目安、建物の種類)
- ビフォーアフター写真(複数箇所あればすべて)
- 工事の背景(なぜこの工事を行ったか。お客様の悩み)
- 施工のポイント(どんな工夫をしたか、難しかった点)
- お客様の声(許可が取れた場合)
こうした詳しい情報が入ったページは、Googleから「このページには価値のある情報がある」と評価されやすくなります。そして、ページタイトルに「世田谷区 マンション リフォーム」のようなキーワードが自然に含まれるので、そのキーワードで検索したお客様のアクセスが集まるようになる。
施工事例が30件、50件と積み重なっていくと、様々なキーワードの組み合わせでアクセスが入ってくるようになります。「品川区 外壁塗装」「杉並区 浴室リフォーム」「横浜市 戸建て 屋根修理」。1ページ1ページは小さなアクセスでも、それが数十ページ分蓄積されると、サイト全体の集客力は飛躍的に上がります。
3語のキーワードが狙い目
「リフォーム」のような1語のキーワードで検索上位を取るのは、大手ポータルサイトや全国規模の企業が相手になるので、地域の建設会社にはほぼ不可能です。狙うのは3語の組み合わせ。
- 「渋谷区 マンション リフォーム」
- 「川崎市 外壁塗装 費用」
- 「横浜市 注文住宅 工務店」
- 「世田谷区 キッチン リフォーム 事例」
こうした3語のキーワードは、検索する人の数は少ないものの、まさに工事を検討中の人が使うキーワードです。競合も少ないので、しっかりしたページを作れば上位に表示されやすい。施工事例のページタイトルにこれらのキーワードを自然に含めるだけで、狙ったキーワードでの流入が増えていきます。
対応エリアごとのページを作る
建設業は地域密着型のビジネスです。対応しているエリアごとに個別のページを作ると、地域名を含んだ検索でヒットしやすくなります。
たとえば東京都内で営業している工務店なら、「世田谷区のリフォーム」「目黒区のリフォーム」「渋谷区のリフォーム」のように、対応エリアごとにページを用意する。各ページには、そのエリアでの施工事例、エリアの特徴(築年数が古い住宅が多い、マンションが多い等)、アクセス情報を掲載する。
ただし、中身がほとんど同じで地域名だけ入れ替えたページを大量に作るのは逆効果です。Googleは中身の薄いページを低く評価します。各エリアページに最低1〜2件のそのエリアの施工事例を載せて、ページごとに独自の内容がある状態にしておくのが基本です。
エリアページと施工事例ページを内部リンクでつなぐ
エリアページから、そのエリアの施工事例ページへのリンクを貼る。施工事例ページからエリアページへのリンクを貼る。こうしてサイト内のページ同士をつなぐことで、Googleがサイト全体の構造を理解しやすくなり、各ページの検索順位が上がりやすくなります。
「世田谷区のリフォームページ」→「世田谷区 築30年マンション水回りリフォーム事例」→「水回りリフォームの対応工事ページ」。このように、お客様が自然に回遊できる導線を作っておくと、サイトの滞在時間も伸び、問い合わせにつながりやすくなります。
ブログで「お客様が疑問に思うこと」を解決する
施工事例とエリアページに加えて、ブログ(お役立ちコラム)を定期的に更新するのも効果的です。お客様が工事を検討する段階で疑問に思うことを記事にしていく。
建設業で検索されやすいテーマの例を挙げます。
- 「外壁塗装の塗り替え時期の目安」
- 「リフォーム費用は確定申告で控除できるのか」
- 「マンションリフォームで管理組合の許可が必要な工事」
- 「建設業許可の種類と見分け方」
- 「リフォームの見積もりで確認すべきポイント」
こうした記事は、今すぐ工事を依頼したい人ではなく、まだ情報収集の段階にいる人にリーチできます。記事を読んで「この会社は詳しいな、信頼できそうだ」と思ってもらえれば、いざ工事を依頼する段階で候補に入る。
記事の更新頻度は月2〜4本が現実的です。社長自身が書く必要はなく、現場で実際に聞かれる質問をリストアップして、それを記事にしていけばネタに困ることはありません。
ポータルサイトとの付き合い方
「ポータルサイトをすぐにやめる」のは現実的ではありません。自社サイトの検索順位が上がるまでには半年〜1年かかるので、その間の集客手段としてポータルサイトは必要です。
おすすめの進め方は、自社サイトのSEO対策を並行して進めながら、自社サイト経由の問い合わせが安定してきたタイミングでポータルサイトの掲載プランを徐々に下げていくこと。最終的には「ポータルサイトは最低限のプランだけ残して、集客の主力は自社サイト」という状態を目指す。
ポータルサイト経由の問い合わせ比率が100%の会社と、自社サイト経由が50%を超えている会社では、利益率がまったく違います。自社サイトのSEO対策は、中長期的に見て最も費用対効果の高い集客投資です。(すぐに結果が出ないのが難点ですが、積み重ねた分だけ確実に資産になります)
最後に
建設会社が「地域名+リフォーム」「地域名+工務店」で検索上位を取るには、施工事例を1件1ページで充実させる、対応エリアごとのページを作る、お客様の疑問に答えるブログを書く。この3つが基本です。どれも派手な施策ではありませんが、半年〜1年続ければ確実に成果が出ます。
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