Dental Clinic

歯科医院の集客はGoogleマップから

歯科医院の新患獲得で最も費用対効果が高いのはGoogleマップの対策。基本情報の入力、口コミの増やし方、写真の投稿方法、競合に差をつけるポイントを解説します。

歯科医院の集客はGoogleマップから

「歯医者 近く」で検索する患者の8割はGoogleマップを見ている

歯が痛くなったとき、人はスマートフォンで「歯医者 近く」「歯科 〇〇駅」と検索します。そのとき表示されるのは、ホームページの一覧ではなくGoogleマップです。Google検索の結果画面では、地図と3件の歯科医院が目立つ位置に表示されます。このエリアを「ローカルパック」と呼びますが、名前はどうでもいい。重要なのは、患者の多くがここで行き先を決めてしまうという事実です。

歯科医院の新患獲得チャネルとして、Googleマップは費用対効果が最も高い。広告費はゼロ、やるべきことは明確、効果も見えやすい。にもかかわらず、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)をきちんと運用している歯科医院は全体の3割もないのが実情です。

Googleビジネスプロフィールの基本情報を埋めるだけで差がつく

Googleマップに歯科医院の情報を表示させるには、Googleビジネスプロフィールに登録する必要があります。すでに登録済みの医院がほとんどですが、情報が不完全なまま放置されているケースが非常に多い。

最低限埋めるべき項目

  • 医院名(正式名称で統一。略称や旧名称が残っていないか確認)
  • 住所(番地、ビル名、階数まで正確に)
  • 電話番号
  • 診療時間(曜日ごとの開始・終了時間、昼休みの有無)
  • 定休日・臨時休診
  • ホームページのURL
  • カテゴリ(「歯科医院」をメインに、「矯正歯科」「小児歯科」などをサブカテゴリとして追加)
  • 医院の説明文(750文字以内で、診療内容と特徴を記載)

住所や電話番号が間違っていると患者がたどり着けない。当たり前の話ですが、移転後に旧住所が残っていたり、電話番号が古いままだったりする医院は珍しくありません。

ホームページ・ポータルサイトと情報を一致させる

Googleは、Googleビジネスプロフィール、ホームページ、ポータルサイト(EPARK、デンタルネットなど)の情報が一致しているかどうかを見ています。住所の表記ゆれ(「1丁目2-3」と「1-2-3」)、電話番号の不一致、診療時間の食い違い。こうした細かいズレがあると、Googleからの評価が下がる可能性があります。

NAP情報(Name、Address、Phone)は全媒体で完全一致させてください。半角・全角の統一も含めて、一字一句同じ表記にするのが基本です。

口コミは「数」と「返信率」の両方が見られている

Googleマップの表示順位を決める要素は複数ありますが、口コミは最も影響が大きい要素の一つです。Googleの公式ヘルプでも、口コミの数と評価がローカル検索のランキングに影響すると明記されています(出典 Google ビジネスプロフィール ヘルプ)。

口コミを増やす現実的な方法

口コミを増やす方法はシンプルです。治療後に患者に「よろしければGoogleの口コミを書いていただけますか」と声をかける。受付にQRコード付きのカードを置く。会計時に渡すリーフレットに口コミ投稿の案内を載せる。

ただし、Googleの規約上、口コミに対する報酬提供(割引、プレゼントなど)は禁止されています。「口コミを書いてくれたら次回500円引き」はやってはいけません。あくまで自発的な投稿をお願いする形にしてください。

もう一つ大事なのは、来院直後のタイミングで依頼すること。時間が経つと面倒になって書いてくれません。「今日の治療はいかがでしたか」の流れで自然に案内するのがベストです。(「口コミ書いてください」と正面からお願いするのが気まずい、という院長は多いですが、満足している患者はむしろ喜んで書いてくれます)

すべての口コミに返信する

口コミへの返信は、投稿してくれた患者への礼儀であると同時に、Googleへのシグナルでもあります。返信率が高い医院は「活発に運用されている」とGoogleに判断されやすい。

良い口コミには感謝を伝え、悪い口コミには冷静に対応する。感情的な反論は絶対にしない。事実誤認がある場合は丁寧に訂正し、改善の姿勢を示す。悪い口コミへの対応を見て「この医院はちゃんとしている」と感じる患者もいます。

返信は50〜100文字程度で十分です。長すぎる返信は逆に不自然に見えます。定型文のコピペではなく、口コミの内容に触れた返信にすること。

写真は「院内の清潔感」が伝わるものを定期的に投稿する

Googleビジネスプロフィールに写真を投稿している歯科医院と、していない歯科医院では、クリック率に明確な差が出ます。Googleの公式データでも、写真がある店舗は写真がない店舗と比べてルート検索のリクエストが42%多いとされています。

撮影すべき写真の種類

  • 外観(看板が見える角度で撮影。患者が「この建物か」と分かるように)
  • 受付
  • 待合室
  • 診療台・診療室
  • 院長・スタッフの顔写真
  • 設備(CTやマイクロスコープがあれば)

投稿の頻度と注意点

月に2〜4枚のペースで継続的に投稿するのが理想です。一度に50枚まとめてアップするより、週1回のペースで少しずつ追加する方がGoogleの評価は上がりやすい。

写真の質も重要です。暗い、ブレている、散らかっている背景が映り込んでいる。こうした写真は逆効果です。スマートフォンで十分なので、明るい時間帯に、院内を整頓した状態で撮影してください。(写真がないよりはマシですが、汚い写真は「ないほうがよかった」というレベルで逆効果になります)

投稿機能を使って「この医院は動いている」と見せる

Googleビジネスプロフィールには「投稿」機能があります。お知らせ、イベント、特典などを投稿でき、Googleマップの医院情報欄に表示されます。

この機能を使っている歯科医院はまだ少ないため、活用するだけで競合と差がつきます。投稿内容は、年末年始やGWの休診案内、新しい設備の導入、ホワイトニングキャンペーンの案内など。週1回程度の投稿が理想ですが、月2回でも十分です。

投稿はGoogleの検索結果にも表示されることがあるため、地域名や診療科目を自然に含めると検索対策としても機能します。「〇〇市でインプラントをお考えの方へ」のような書き出しは、患者の目にも止まりやすい。

競合医院がやっていないことを1つずつ潰していく

Googleマップでの表示順位は、同じエリアの競合医院との相対評価で決まります。自院の対策だけでなく、競合がどこまでやっているかを把握することが重要です。

確認すべきポイントは単純です。近隣の歯科医院のGoogleビジネスプロフィールを開いて、口コミの数と評価、写真の枚数、投稿の頻度、基本情報の充実度を見る。競合が口コミ20件・写真10枚であれば、自院が口コミ30件・写真30枚を目指す。

特に新規開業の歯科医院は口コミの数で既存医院に負けているため、開業直後から意識的に口コミを集める仕組みを作っておくべきです。開業から半年で口コミ30件を超えれば、Googleマップで上位に表示される可能性は高くなります。

悪い口コミを恐れすぎない — 対応の仕方で印象は変わる

口コミを増やそうとすると、必ず出てくるのが「悪い口コミが来たらどうしよう」という不安です。結論から言えば、悪い口コミは必ず来ます。どんなに丁寧な治療をしても、100%の患者を満足させるのは不可能です。

大事なのは、悪い口コミを「なくすこと」ではなく「適切に対応すること」です。感情的な反論や無視は最悪の対応。冷静に、誠意を持って返信すること。待ち時間が長いという口コミには「ご不便をおかけし申し訳ございません。予約枠の見直しを進めております」。治療の痛みに関する口コミには「ご不安な思いをさせてしまい申し訳ございません。事前のご説明をより丁寧に行うよう改善いたします」。

実は、悪い口コミに丁寧に返信している医院は、良い口コミしかない医院よりも信頼されるケースがあります。患者は「問題が起きたときにどう対応する医院か」を見ています。星5が100件並んでいるよりも、星1の口コミに真摯に返信している方が「ちゃんとした医院だ」と感じる人は多い。

なお、Googleの口コミは原則として削除できません。ただし、明らかに事実無根の内容や、別の医院と間違えた口コミについてはGoogleに報告して削除を申請できます。それ以外の口コミは削除しようとせず、返信で対応するのが基本です。

「MEO業者」に依頼する前に自分でできることを全部やる

「MEO対策」を営業してくる業者は多いですが、月額3万〜10万円の費用をかける前に、自分でできることはすべて無料です。基本情報の入力、写真の投稿、口コミの依頼、投稿機能の活用。ここまでは院長やスタッフで十分に対応できます。

MEO業者がやっていることの大半は、上記の作業の代行です。自分でやれば月額数万円が浮く。それでも手が回らない場合に限り、外部に依頼する価値があります。

依頼するなら、「順位保証」をうたう業者は避けてください。Googleマップの表示順位は検索する場所・時間・デバイスによって変わるため、特定の順位を保証することは原理的に不可能です。「3位以内保証」と言っている時点で信頼性に疑問があります。

最後に

歯科医院の新患獲得で最も費用対効果が高いのは、Googleマップの対策です。広告費はかからず、やるべきことも明確。Googleビジネスプロフィールの基本情報を正確に入力し、口コミを集め、写真を定期的に投稿し、投稿機能を活用する。これだけで、何もやっていない競合医院とは確実に差がつきます。

保険診療の新患はGoogleマップから来ます。ホームページにいくらお金をかけても、Googleマップの情報が不完全なら患者の選択肢に入りません。まずはGoogleビジネスプロフィールを開いて、基本情報が正確かどうか確認するところから始めてください。

サイシアでは、歯科医院のGoogleマップ対策を含むSEO・集客支援を行っています。「何から手をつければいいか分からない」という方はこちらからお気軽にご相談ください。

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