司法書士のGoogleマップ対策
「地域名+司法書士」で検索してもGoogleマップに表示されない司法書士事務所へ。Googleビジネスプロフィールの設定方法、口コミの集め方、他の士業との差別化を解説します。

「地域名+司法書士」で検索する人は急いでいることが多い
「〇〇市 司法書士」「〇〇区 相続登記」でGoogleを検索すると、通常の検索結果の上にGoogleマップの枠が表示されます。地図の中に3つの事務所がピン付きで並ぶ、あの枠です。
司法書士を地域名付きで検索する人は、すでに「司法書士に頼みたい」と決めていることが多い。特に相続登記の場合、被相続人が亡くなってから3年以内に登記しなければならない義務があるため、「早く対応してくれる近くの事務所を探したい」という切迫した状況で検索しているケースが目立ちます。
Googleマップの枠に表示されるかどうかで、こうした「今すぐ客」との接点が大きく変わります。通常の検索結果で5番目に表示されるサイトより、マップの枠に表示される事務所の方がクリックされやすいのは、目に入る位置が圧倒的に上だからです。
Googleビジネスプロフィールの登録がすべての出発点
Googleマップに事務所を表示させるには、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録する必要があります。登録は無料です。
「うちはもう登録してある」という先生も多いですが、問題は登録しただけで放置されているケースが非常に多いこと。事務所名と住所だけ入っていて、業務内容も写真もない。これでは、Googleマップの検索結果で上位に表示されることはほぼありません。
基本情報を正確に・漏れなく入力する
まず確認しておきたいのは、以下の項目がすべて正確に入力されているかどうかです。
- 事務所名(正式名称。「司法書士」を含める)
- 住所(番地・建物名・階数まで正確に)
- 電話番号
- 営業時間(土日対応・夜間対応があればその旨も)
- ウェブサイトのURL
- カテゴリ(「司法書士事務所」を選択)
- 業務内容の説明文
特にカテゴリの設定は重要です。「司法書士事務所」がメインカテゴリに設定されていないと、「地域名+司法書士」の検索でマップに表示されにくくなります。
住所の表記はサイトと完全に一致させる
Googleビジネスプロフィールの住所と、自社サイトに記載している住所の表記が一致していることが大事です。「東京都〇〇区〇〇町1-2-3」と「東京都〇〇区〇〇町1丁目2番3号」。同じ住所でも表記が違うと、Googleが同一の事務所と認識しにくくなります。
サイトのフッター、会社概要ページ、Googleビジネスプロフィール。この3箇所で住所の書き方を完全に統一するのがおすすめです。
写真を定期的に追加するだけで差がつく
Googleビジネスプロフィールに写真を追加している司法書士事務所は、実はそれほど多くありません。事務所の外観、入口、受付、相談スペース、先生の顔写真。この5枚を載せるだけで、写真ゼロの競合事務所と明確な差になります。
写真はプロに撮ってもらう必要はありません。スマートフォンで、明るい時間帯に自然光で撮影すれば十分です。外観は「この建物のここに事務所がある」とわかるアングルで撮る。入口は看板が写るように撮る。それだけで「行きやすそう」「ちゃんとした事務所だ」という印象につながります。
月に1〜2枚ずつ追加していくと、Googleから「情報が更新されている」と認識されやすくなります。季節ごとの外観写真や、事務所の内部を少しずつ追加するだけで構いません。
口コミは「お願いしてでも集める」価値がある
Googleマップでの表示順位に口コミの数と評価は大きく影響します。口コミが0件の事務所と5件以上ある事務所では、表示順位に明確な差が出ます。
口コミの集め方
司法書士事務所の場合、手続きが完了したタイミングで「よろしければGoogleに感想を書いていただけますか」とお願いするのが自然です。口コミ投稿用のURLは、Googleビジネスプロフィールの管理画面から取得できます。このURLをQRコードにして名刺サイズのカードにしておくと、手続き完了時にお渡ししやすい。
(「口コミをお願いするのは気が引ける」という先生が多いですが、依頼された側も「書くきっかけ」がなかっただけで、快く書いてくれるケースがほとんどです)
口コミへの返信は必ず行う
すべての口コミに返信することが大事です。良い口コミには感謝を伝え、万が一低評価の口コミがついた場合も、感情的にならず丁寧に対応する。返信があること自体が、プロフィールを見ている人に「この事務所はきちんと対応してくれそうだ」という安心感を与えます。
返信は短くて構いません。「お忙しい中、口コミをいただきありがとうございます。今後もお役に立てるよう努めてまいります。」この程度で十分です。
投稿機能を使って情報の鮮度を保つ
Googleビジネスプロフィールには「投稿」機能があり、お知らせや記事のような形で情報を発信できます。この機能を使っている司法書士事務所は非常に少ないため、週1回程度の投稿を続けるだけで競合との差が広がります。
投稿するネタは難しく考える必要はありません。
- 「相続登記の義務化について、よくいただくご質問をまとめました」
- 「年末年始の営業日のお知らせ」
- 「不動産登記のご依頼が増えています」
- 「会社設立をお考えの方へ — 合同会社と株式会社の違い」
こうした投稿が定期的にあると、「この事務所は活動している」「情報が新しい」とGoogleに認識されやすくなります。投稿は7日間で表示が薄くなるため、週1回のペースが理想的です。
弁護士事務所との差別化を意識する
「地域名+相続」「地域名+遺言」で検索すると、司法書士事務所だけでなく弁護士事務所もGoogleマップに表示されます。一般の人にとって、司法書士と弁護士の違いはわかりにくい。
差別化のポイントは「相続登記の専門性」と「費用の明快さ」です。
相続登記は司法書士の専門業務であり、弁護士より司法書士に依頼する方が一般的です。Googleビジネスプロフィールの説明文に「相続登記の専門事務所」と明記しておくだけで、検索者が「ここは相続登記に強い事務所だ」と判断しやすくなります。
また、司法書士の報酬は弁護士より低い傾向にあります。「相続登記 6万円〜」のような費用の目安をプロフィールの説明文に入れておくと、費用面での安心感も伝えられます。
対策の効果は2〜4週間で見え始める
Googleマップの対策は、ホームページの検索対策に比べて効果が出るまでの期間が短いのが特徴です。基本情報の充実と写真の追加を行えば、2〜4週間程度で表示順位に変化が見え始めることがあります。
Googleビジネスプロフィールの管理画面では、「検索で表示された回数」「マップで表示された回数」「電話がかかった回数」「ウェブサイトへのアクセス数」を確認できます。対策の前後でこれらの数字がどう変わったかを見れば、効果を実感できるはずです。
最後に
「地域名+司法書士」でGoogleマップに表示されるかどうかは、事務所の集客に直結します。やるべきことは、Googleビジネスプロフィールの基本情報の整備、写真の追加、口コミの収集、週1回の投稿。どれも費用はかかりません。
相続登記の義務化で検索する人が増えている今、Googleマップの対策は最もコストパフォーマンスの高い集客施策です。まだ対策していないなら、今日からでも始められます。
サイシアでは、司法書士事務所のGoogleマップ対策を含む集客支援を行っています。詳しくは司法書士事務所のSEO対策・LLMO対策をご覧ください。