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クリニック集客はGoogleマップから

クリニックの新患獲得で最初にやるべきはGoogleマップの対策。基本情報の入力、口コミの増やし方、写真投稿、競合クリニックとの差別化ポイントを解説します。

クリニック集客はGoogleマップから

クリニックを探す患者の大半はGoogleマップから入ってくる

「地域名+内科」「地域名+皮膚科」で検索すると、検索結果の一番上にGoogleマップが表示されます。ホームページの一覧よりも先に、地図とクリニック名と口コミの星が並ぶ。ここに自院が表示されなければ、患者の候補リストに入ることすらできません。

総務省の令和5年版情報通信白書によると、スマートフォンの個人保有率は77.3%です(出典 総務省 令和5年版情報通信白書)。患者はスマホでクリニックを検索し、Googleマップ上で近い順に表示されるクリニックを比較し、口コミの評価を見て来院を決めます。

Googleマップの対策は無料で始められて、効果が見えるまでの期間も比較的短い。広告費をかける前に、まずここを整えるのが鉄則です。ホームページに100万円かけるよりも、Googleマップの情報を正確に整備する方が、新患獲得では費用対効果が高いケースが多いです。

Googleビジネスプロフィールの情報が不完全だと検索で不利になる

Googleマップに表示されるクリニックの情報は、「Googleビジネスプロフィール」というGoogleの無料ツールで管理します。ここに登録した内容がそのまま検索結果に表示されるため、情報の充実度がそのまま集患力に直結します。

基本情報の登録で見落としやすいポイント

クリニック名、住所、電話番号、診療時間、Webサイト。まずこの5つが正確に登録されているかを確認してください。「住所の番地が間違っている」「旧電話番号のまま」といったケースは意外と多い。

診療時間は曜日ごとに設定できます。昼休みの時間帯、土曜の午前診、祝日対応。患者は「今日この時間にやっているか」をGoogleマップで確認します。ここが空欄だったり実際の診療時間と食い違っていたりすると、それだけで来院の機会を逃します。

「ビジネスの説明」欄は750文字まで入力できます。診療科目、対応可能な疾患、クリニックの特徴、アクセス方法をここに書いておく。「〇〇駅から徒歩3分」「駐車場8台完備」「Web予約対応」のような実用的な情報が効果的です。

診療科目は「サービス」に登録する

Googleビジネスプロフィールには「サービス」という項目があり、提供している診療内容を個別に登録できます。「一般内科」「小児科」「予防接種」「健康診断」など、患者が検索しそうな項目で登録しておくと、関連する検索でヒットしやすくなります。(この機能を使っていないクリニックが本当に多いです)

写真の量と質がクリック率を左右する

Googleビジネスプロフィールに写真を登録しているクリニックとそうでないクリニックでは、ユーザーの反応に差が出ます。Googleも公式に、写真付きのビジネスはユーザーからの関心が高まると案内しています。

撮影すべき写真は5種類

患者がGoogleマップで見たいのは「清潔な場所かどうか」と「どんな雰囲気のクリニックか」です。撮影すべき写真は、外観(看板が見える角度)、受付、待合室、診察室、医師の写真の5種類。

外観写真はクリニックを探して歩いてくる患者の目印になります。ビルのテナントに入っている場合は、ビルの外観とクリニックの入口の両方を撮ってください。

院内の写真は、明るい照明のもとで、整理整頓された状態で撮影する。暗い写真や背景が散らかった写真は逆効果です。スマートフォンでも十分な品質で撮れますが、できれば開業時にプロのカメラマンに依頼するのが理想です。

月に2〜3枚の写真を追加し続ける

写真の追加は一度で終わらせず、月に2〜3枚を継続的にアップするのが効果的です。季節の装飾、新しく導入した設備、スタッフの紹介など。定期的に写真が追加されているプロフィールは、Googleから「活発に運営されているビジネス」として評価される傾向があります。

口コミの数と評価が検索順位に直接影響する

Googleマップでの検索順位を左右する要素の中で、口コミは特に大きなウエイトを占めています。Googleが公式に「クチコミ数とスコアがローカル検索結果のランキングに影響する」と明言しています(出典 Google ビジネスプロフィール ヘルプ)。

口コミが10件のクリニックと100件のクリニックでは、同じエリアの検索結果での表示順位が変わる。さらに、評価の星の数は患者が来院先を選ぶ際の最大の判断材料です。星が3.5以下のクリニックは、他に選択肢がない場合を除いて避けられる傾向があります。

口コミを自然に増やすための具体的な方法

口コミを増やす最も確実な方法は、診療後に患者に直接お願いすることです。「よろしければGoogleで感想を書いていただけると嬉しいです」と一声かけるだけ。受付にQRコード付きのカードを置いておけば、スマホでスキャンするだけでGoogle口コミの投稿画面に飛べます。

タイミングは診療直後がベストです。症状が改善して気分が良いときに頼めば、書いてもらえる確率が上がります。初診でいきなり頼むのではなく、2〜3回来院して関係ができてから声をかける方が自然です。

口コミ投稿用のQRコードはGoogleビジネスプロフィールの管理画面から発行できます。これを名刺サイズのカードに印刷して受付に置く。あるいは、会計時にお渡しする。この仕組みを作るだけで、口コミの増え方が変わります。

やらせレビューや口コミ代行業者の利用は絶対にNGです。Googleのガイドライン違反でプロフィールが停止されるリスクがある上に、不自然な口コミは患者にもバレます。

低評価の口コミは必ず返信する

星1〜2の口コミが付くと落ち込みますが、放置するのが一番まずい。口コミを見ている他の患者は、低評価そのものよりも「クリニック側が何も反応していない」ことに悪い印象を持ちます。

返信では、まず来院への感謝を伝え、次に指摘内容を受け止め、最後に改善の意思を示す。反論や言い訳は書かない。第三者が読んだときに「誠実なクリニックだ」と感じてもらえる返信が理想です。

高評価の口コミにも返信してください。「ありがとうございます。今後も安心して通っていただけるよう努めます」程度で十分です。全件に丁寧に返信しているクリニックは、それだけで信頼感が段違いです。(口コミに一切返信していないクリニック、本当に多いです)

投稿機能を使って定期的に情報発信する

Googleビジネスプロフィールには「投稿」機能があります。テキストと画像をセットで公開でき、Googleマップ上のクリニックのプロフィールに表示されます。

投稿に適した内容は、休診のお知らせ、予防接種や健康診断の案内、季節の疾患に関する注意喚起(インフルエンザの流行状況、花粉症対策など)、新しい医師の着任や設備の導入といった情報です。

頻度は週1回が目安です。毎日投稿する必要はありませんが、月に1回では少なすぎる。週1回のペースで投稿を継続していると、Googleから「アクティブなビジネス」として評価される傾向があります。

投稿を作るのに時間をかける必要はありません。スマホで写真を撮って、2〜3行のコメントを添えるだけ。5分で終わります。「毎週月曜の朝に投稿する」とルーティン化してしまえば負担にもなりません。

競合クリニックとの差別化は「情報量」と「口コミ対応」で決まる

同じエリアに同じ診療科のクリニックが複数ある場合、Googleマップ上での差別化をどう図るか。広告を出すのではなく、情報量と対応の丁寧さで差をつけるのが確実な方法です。

まず自分のクリニックと近隣の競合クリニックのGoogleビジネスプロフィールを比較してください。写真の枚数、口コミの数と返信状況、投稿の頻度、基本情報の充実度。これらの項目で競合よりも上回っていれば、検索順位で優位に立てます。

「うちの方が診療の質は高いのに、口コミが少なくて負けている」というケースはよくあります。診療の質は当然大事ですが、Googleマップでの見え方も同じくらい重要です。良い診療をしていても、それが患者に伝わらなければ新患は来ません。

特に新規開業のクリニックは、最初の半年で口コミを50件以上集めることを目標にしてください。1日1人に頼めば月に20件は集まります。半年もあれば100件を超える。口コミの数で周辺のクリニックを上回れば、Googleマップでの表示順位は着実に上がっていきます。

ホームページがなくてもGoogleマップ対策だけで集患は始められる

「まだホームページがないから集客対策はできない」と思っている方がいますが、それは誤解です。Googleマップの対策はホームページがなくても始められます。

Googleビジネスプロフィールに基本情報を登録し、写真を追加し、口コミを集め、投稿を続ける。これだけで「地域名+診療科目」の検索結果にクリニックが表示されるようになります。ホームページがあれば連携できますが、なくてもGoogleマップ単体で新患獲得は十分に可能です。

もちろん、中長期的にはホームページも必要です。診療内容の詳しい説明、医師の経歴、疾患に関するコラム記事などはホームページでしか発信できません。ただ、「何から手をつけていいか分からない」なら、まずGoogleマップの整備から始める。費用ゼロで今日から始められて、やった分だけ結果に出ます。

最後に

クリニックの新患獲得で最初にやるべきことはシンプルです。Googleビジネスプロフィールの情報を正確に登録し、写真を定期的に追加し、口コミを集めて全件に返信し、週1回の投稿を続ける。費用はゼロ、必要なのは継続する仕組みだけです。

目安として、3ヶ月ほど継続するとGoogleマップでの表示順位に変化が見え始めるケースが多いです。まずは受付にQRコードカードを置くところから始めてみてください。

サイシアでは、クリニックのGoogleマップ対策・SEO対策を支援しています。「対策しているつもりだけど効果が出ない」「何から始めればいいか分からない」という方は、クリニック向けSEO・LLMO対策のサービスページをご覧ください。

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