Real Estate

不動産会社のGoogleマップ対策

「地域名+不動産」で検索してもGoogleマップに表示されない不動産会社へ。Googleビジネスプロフィールの設定方法、口コミの集め方、ポータルサイトに頼らない集客の第一歩を解説します。

不動産会社のGoogleマップ対策

「地域名+不動産」で検索してみたことはありますか

「〇〇市 不動産」「△△区 賃貸」。こうしたキーワードでGoogleを検索すると、検索結果の一番目立つ場所に表示されるのがGoogleマップの枠です。地図と一緒に不動産会社の名前、口コミの星評価、営業時間が並ぶ。最近の物件探しは、ここから始まるケースが非常に多い。

SUUMOやHOME'Sに毎月広告費を払っている不動産会社は多いですが、Googleマップの対策をしている会社は意外なほど少ない。実際に「地域名+不動産」で検索してみると、表示されるのは大手チェーンか、Googleマップの対策をきちんとやっている一部の地元不動産会社ばかり。多くの中小不動産会社は、そもそもマップ上に存在していない状態です。

Googleマップに表示されると何がいいのか。お客様が直接問い合わせてくる、ということです。ポータルサイト経由の問い合わせは複数社への一括問い合わせがほとんどで、競合との比較が前提になります。しかしGoogleマップから直接来店・電話してくるお客様は「この会社に行ってみよう」と決めてから来る。成約率がまるで違います。

まずはGoogleビジネスプロフィールの登録を確認する

Googleマップに自社の情報を表示させるには、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録する必要があります。「うちはもう登録してある」という会社も多いですが、問題は「登録してから一度も触っていない」ケースが大半だということ。

まずはGoogleで自社の会社名を検索してみてください。右側に会社情報が表示されれば登録はされています。表示されない場合は、Googleビジネスプロフィールから新規登録する。登録自体は無料で、所要時間は30分程度です。

すでに登録されている場合は、以下の情報が正確に入力されているか確認します。

  • 会社名(正式名称を使う。略称やブランド名が混在していると検索に不利)
  • 住所(建物名・階数まで正確に)
  • 電話番号(実際に出る番号。代表番号が理想的)
  • 営業時間(定休日も含めて正確に。祝日の営業時間も設定できる)
  • ウェブサイトURL
  • ビジネスカテゴリ

カテゴリ設定が表示順位を大きく左右する

不動産会社のカテゴリ設定は意外と重要です。メインカテゴリには「不動産仲介業」や「不動産会社」を設定。追加カテゴリとして「賃貸物件仲介業」「不動産管理会社」「住宅販売業者」など、自社の業態に合ったものを選びます。

「地域名+賃貸」で検索するお客様と「地域名+中古マンション」で検索するお客様では探しているカテゴリが違う。自社の主力業務に合ったカテゴリを設定することで、見込み客の検索にヒットしやすくなります。

(カテゴリは複数設定できますが、あれもこれもと欲張りすぎると逆効果になることも。メイン業務に近い3〜5個に絞るのがおすすめです)

店舗の写真を20枚以上登録する

Googleビジネスプロフィールの情報で、お客様が最も見ているのが写真です。Googleの公式データでも、写真が充実しているビジネスは、そうでないビジネスに比べてクリック率が大幅に高いとされています。

不動産会社の場合、以下のような写真を登録するのが効果的です。

  • 店舗の外観(看板がはっきり見える写真。初めて来店するお客様が迷わないように)
  • 店舗の内観(きれいに整理された接客スペース。「入りやすそう」と思わせる)
  • スタッフの写真(笑顔で接客している風景。「怖くなさそう」と安心させる)
  • 対応エリアの風景(駅前、商店街、住宅地の写真。地域に詳しい印象を与える)
  • 物件の内覧風景(お客様を案内している様子。実際の業務が想像できる)

写真は最低でも20枚、できれば30枚以上を目標に。一度にまとめてアップロードするのではなく、週に2〜3枚ずつ追加していくのが理想です。Googleは「定期的に情報を更新しているビジネス」を優遇する傾向があるので、コツコツ追加する方が効果が高い。

スマートフォンで十分、ただし明るい時間帯に撮る

プロのカメラマンに頼む必要はありません。スマートフォンで撮影した写真で十分です。ただし、暗い写真や散らかった店内の写真は逆効果。撮影は自然光が入る時間帯に行い、店内は整理整頓してから撮る。「ここに行ってみたい」と思わせる写真が大事です。

口コミは「お願いすれば書いてもらえる」

Googleマップで不動産会社を選ぶとき、お客様が最も重視しているのが口コミの数と星評価です。口コミが0件の不動産会社と、20件で星4.5の不動産会社。どちらに問い合わせるかは言うまでもありません。

「でも、口コミなんて自然には増えない」と思うかもしれません。実際、黙っていて口コミを書いてくれるお客様はごく少数です。でも、お願いすれば書いてくれるお客様は思った以上に多い。

成約時に「Google口コミ」をお願いする仕組みを作る

売買契約や賃貸契約が完了したタイミングが、口コミをお願いする最も自然なタイミングです。お客様の満足度が最も高い瞬間だからです。

具体的には、契約完了後に「よろしければGoogleで口コミを書いていただけると嬉しいです」とお伝えして、口コミ投稿ページへのQRコードを印刷したカードを渡す。これだけで、3人に1人くらいの確率で書いてもらえます。月に5件の成約があるなら、毎月1〜2件ずつ口コミが増えていく計算です。

1年間続ければ12〜24件。地域の競合他社と比較して、十分に目立つ口コミ数になっているはずです。

(注意点として、口コミに対しては必ず返信する。良い口コミには感謝を、改善点の指摘にはきちんとした対応を。返信している会社は「ちゃんとした会社」という印象を与えます)

投稿機能で最新情報を定期的に発信する

Googleビジネスプロフィールには「投稿」という機能があり、お知らせやイベント情報を発信できます。これを活用している不動産会社は非常に少ないのですが、使わない手はありません。

投稿する内容の例を挙げます。

  • 新着物件の紹介(「〇〇駅徒歩5分、3LDKのマンションが出ました」)
  • 内覧会やオープンハウスの告知
  • 成約報告(「〇〇市の中古戸建て、おかげさまで成約しました」)
  • 地域の情報(「〇〇市で新しい商業施設がオープンします」)
  • スタッフのコラム(「住宅ローンの選び方」「引っ越し時のチェックリスト」など)

投稿頻度は週1回程度で十分。1投稿あたりの文字数は150〜300字程度で、写真を必ず1枚添える。5分もあれば作成できます。

この投稿がなぜ重要かというと、Googleは「情報を定期的に更新しているビジネス」を検索結果で上位に表示する傾向があるからです。週に1回投稿するだけで、何もしていない競合他社よりも確実に有利になる。

ポータルサイトとGoogleマップは役割が違う

SUUMOやHOME'Sは「物件を探す場所」、Googleマップは「不動産会社を探す場所」です。この違いを理解している不動産会社は少ない。

ポータルサイトに来るお客様は「いい物件はないかな」という目的で来ています。複数の不動産会社の物件を比較して、気になる物件があれば複数社に一括で問い合わせる。つまり、不動産会社の個性や信頼性はほとんど見ていません。

一方、Googleマップで「地域名+不動産」と検索するお客様は「いい不動産会社はないかな」という目的で来ています。口コミを読み、写真を見て、「この会社に相談してみよう」と決めてから問い合わせる。問い合わせの質がまったく違います。

ポータルサイトの掲載をやめる必要はありません。ただ、Googleマップの対策を並行して進めることで、ポータルに頼らない集客の柱がもう一本できる。広告費をかけずにお客様が来る仕組みを持つことは、不動産会社の経営を長期的に安定させます。

Googleマップ上で競合より目立つための3つのポイント

同じエリアに複数の不動産会社があるとき、Googleマップでどの会社が上位に表示されるかは、大きく3つの要素で決まります。

情報の充実度

ビジネスプロフィールの項目をすべて埋めている会社の方が有利。特にカテゴリ設定、営業時間、写真の枚数は重要です。

口コミの数と質

口コミの件数が多く、星評価が高い会社が上位に表示されやすい。さらに、口コミの文章に「中古マンション」「賃貸」「〇〇市」といったキーワードが含まれていると、それらのキーワードでの検索にもヒットしやすくなります。(お客様に「こう書いてください」とお願いする必要はありません。自然に書いてもらえれば十分です)

更新頻度

定期的に写真を追加したり投稿をしたりしている会社は、放置している会社よりも検索順位が上がりやすい。週1回の投稿と月2〜3枚の写真追加を習慣にするだけで、この点はクリアできます。

最後に

「地域名+不動産」で検索したときにGoogleマップに自社が表示されない。それは、ビジネスプロフィールの情報が不足しているか、口コミが少ないか、更新が止まっているかのいずれかが原因です。

やることは難しくありません。プロフィールを100%埋める、写真を20枚以上登録する、成約のたびに口コミをお願いする、週1回投稿する。これを3ヶ月続ければ、Googleマップ上での存在感は確実に変わります。

ポータルサイトに毎月数十万円を払い続けるのとは違い、Googleマップの対策は無料で始められて、効果が積み上がっていく。不動産会社にとって、最もコストパフォーマンスの高い集客施策の一つです。

サイシアでは、不動産会社向けのGoogleマップ対策・SEO対策を支援しています。「何から手をつければいいか分からない」という方は不動産会社のSEO・集客支援 サービス詳細はこちらをご覧ください。

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