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税理士ブログのテーマ選び

税理士がブログを書いても集客につながらない最大の原因はテーマ選びの失敗。検索されるテーマの見つけ方、効果の出やすい3カテゴリ、現実的な更新頻度と外注の判断基準を解説します。

税理士ブログのテーマ選び

税理士のブログが読まれない原因はほぼ「テーマ選びの失敗」

税理士事務所のブログで最も多い相談が「記事を書いているのにアクセスが増えない」というものです。週に1本、真面目に更新を続けている事務所も少なくない。それでも問い合わせにつながらない。

原因の大半は文章力ではありません。テーマ選びの時点で失敗しています。

誰も検索しないテーマで記事を書いても、Google検索で表示される機会がない。表示されなければ読まれない。読まれなければ問い合わせにつながらない。当たり前の話ですが、ここを無視して「とにかく書けば効果が出る」と思い込んでいる事務所がかなり多いのが実態です。

逆に言えば、テーマの選び方を変えるだけでブログの集客効果は大きく変わります。記事の書き方やデザインの改善は、テーマ選びを正した後の話です。

検索される記事と検索されない記事の違い

ブログの記事には「検索される記事」と「検索されない記事」の2種類しかありません。この区別を理解していないと、どれだけ書いても集客にはつながりません。

検索される記事とは、「確定申告 やり方」「法人税 節税」「相続税 申告期限」のように、人が実際にGoogleで調べるキーワードに対応した記事です。こうした記事は検索結果に表示され、毎月安定したアクセスを生みます。

一方、検索されない記事とは「事務所の忘年会レポート」「スタッフの自己紹介」「事務所の近況報告」のような記事です。これらは既存のクライアントが見れば微笑ましい内容かもしれませんが、新規の見込み客が検索するキーワードを一切含んでいない。Googleからの流入はほぼゼロです。

「確定申告 やり方」は検索されるが「事務所の近況報告」は読まれない

「確定申告 やり方」というキーワードは、毎年1月〜3月に大量に検索されます。Googleキーワードプランナーで調べると、関連キーワードを含めると月間数万〜数十万回の検索ボリュームがあるとされています。

対して「〇〇税理士事務所 忘年会」で検索する人は、ほぼいません。仮にいたとしても、それは既存のスタッフか知人です。

この差は圧倒的です。同じ時間をかけて書くなら、検索される可能性のあるテーマを選ぶべきです。事務所の日常報告は、SNSやニュースレターで十分。ブログという検索資産に書く必要はありません。

税理士ブログで効果が出やすいテーマは3カテゴリに絞れる

どんなテーマで記事を書けばいいのか。税理士事務所のブログで効果が出やすいテーマは、大きく3つに整理できます。

1つ目は「手続きの解説」です。確定申告の手順、法人設立時の届出、年末調整の実務。税務手続きの具体的なやり方を求めて検索する人は非常に多い。手続きの解説記事は検索ボリュームが安定しており、記事の寿命も長い。毎年少しの修正を加えるだけで、何年も集客し続けてくれます。

2つ目は「節税・お金の知識」です。「役員報酬 いくらに設定する」「ふるさと納税 上限額」「経費にできるもの」。経営者やフリーランスが日常的に抱える疑問に答える記事は、検索ボリュームも多く、問い合わせにもつながりやすい。自分で判断しきれなくなったタイミングで「この事務所に相談してみよう」となるケースが多いためです。

3つ目は「業種特化のテーマ」です。これが最も費用対効果が高い。

業種特化の記事は競合が少なく上位を取りやすい

「飲食店 税理士 必要か」「不動産投資 確定申告 やり方」「フリーランスエンジニア 経費 範囲」。このように業種や職種を掛け合わせたキーワードは、検索ボリュームこそ大きくないものの、競合記事が圧倒的に少ない。

大手の税理士紹介サイトや国税庁のページは、汎用的なキーワードでは上位を独占しています。しかし、業種を絞った具体的なテーマでは個人事務所のブログが上位に表示されることが十分にあり得ます。

さらに、業種特化の記事はそのまま事務所の専門性のアピールになります。「飲食店の税務に詳しい税理士を探している」経営者がその記事にたどり着けば、問い合わせにつながる確率は汎用的な記事の比ではありません。(「飲食店 確定申告」で検索してきた人に税理士を変える気がないわけがないです)

もし自分の事務所に得意な業種があるなら、そのテーマに絞って記事を書くのが最も効率的です。

1記事あたり3,000〜5,000字、月2本で十分 — 量より質

「毎日更新しないと効果が出ない」と思っている方がいますが、これは誤解です。Googleが評価するのは更新頻度ではなく記事の品質です。

Googleの検索品質評価ガイドラインでは、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)が重視されています(出典 Google Search Central 有用なコンテンツの作成)。税理士というのはまさに専門性と信頼性の塊のような職種なので、薄い記事を量産するより、専門家としての知見が詰まった記事を月に2本出す方がはるかに効果的です。

1記事あたりの目安は3,000〜5,000字。これは「検索意図に対して十分な回答を提供できる」最低ラインです。500字程度の短い記事では、読者の疑問に答えきれず、Googleからも「薄いコンテンツ」として評価されにくい。

更新頻度より「1記事の完成度」を上げる方が合理的

月2本の更新で年間24記事。3年続ければ72記事になります。72記事あれば、主要なキーワードはかなりカバーできます。

ただし、月2本でも品質が低ければ意味がありません。「検索されるテーマを選ぶ」「読者の疑問に正面から答える」「具体的な手順や数字を入れる」。この3点を守った記事を月2本のペースで積み上げていく。これが最も現実的で効果の出やすい運用方法です。

毎日更新しようとして中身の薄い記事を量産するよりも、月2本の記事にしっかり時間をかける方が、半年後・1年後の結果は確実に違ってきます。

ブログから問い合わせにつなげるには記事の最後にリンクを置くだけでいい

ブログを書く目的が集客なら、「読んで終わり」にしてはいけません。問い合わせにつなげる導線が必要です。

ただし、複雑な仕掛けは不要です。記事の最後に「この分野でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください」と一文添えて、問い合わせページへのリンクを置く。これだけで十分です。

やってはいけないのは、記事の途中にポップアップを出したり、全画面のバナーで遮ったりすること。読者の体験を損なう導線は逆効果です。記事の内容に満足した読者は、記事の最後まで読んでくれます。そこにリンクがあれば、自然な流れで問い合わせページに移動します。

もう一つ効果的なのは、記事の内容に関連するサービスページへのリンクを本文中に自然に入れることです。「相続税の申告手続きの流れ」という記事なら、事務所の相続税対応サービスのページへリンクする。読者が「この事務所にお願いしたい」と思ったとき、すぐにサービス内容と料金を確認できる状態にしておくのがポイントです。

税理士が自分で書くか外注するかは「専門性」で判断する

ブログの執筆を外注するかどうかは、テーマの内容で判断します。

税務の専門知識が必要な記事は自分で書いてください。「相続税の計算方法」「消費税のインボイス制度の実務対応」のような記事は、税理士本人が書くからこそ信頼性が生まれます。外注ライターが書いた税務記事は、どうしても表面的になりがちです。間違った情報が含まれるリスクもある。

一方、専門知識がそれほど求められない記事は外注しても問題ありません。「確定申告の提出期限まとめ」「法人設立の届出リスト」のように、公開情報を整理するタイプの記事は、ライターに任せて税理士が監修するという形でも品質は保てます。

外注する場合は「税務に詳しいライター」を選ぶ

ただし、外注先は慎重に選んでください。クラウドソーシングで1文字1円のライターに税務記事を依頼すると、Webで拾ってきた情報をつなぎ合わせただけの記事ができあがります。(実際、そういう記事を見かけるたびに「これ大丈夫かな」と思います)

税務や会計のバックグラウンドがあるライター、もしくは税理士事務所のコンテンツ制作を専門にしている会社に依頼するのが安全です。単価は上がりますが、修正の手間とリスクを考えれば、結果的にコスパが良い。

もう一つの選択肢は、自分で話した内容をライターが記事にまとめる「取材型」の制作方法です。30分の電話取材をベースに3,000字の記事をライターが仕上げる。税理士の専門知識とライターの文章力を掛け合わせられるので、品質と効率のバランスが良い方法です。

最後に

税理士のブログが集客につながらない原因は、ほとんどの場合「テーマ選び」にあります。事務所の日常報告ではなく、見込み客が検索するテーマで記事を書く。これだけで結果は大きく変わります。

効果の出やすいテーマは、手続きの解説、節税・お金の知識、業種特化の3カテゴリ。更新頻度は月2本で十分。量より質を徹底し、記事の最後に問い合わせへの導線を置く。シンプルですが、これを継続できている税理士事務所はまだ少ないのが現実です。

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