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地域名+税理士で上位を取る方法

「地域名+税理士」で検索しても自分の事務所が出てこない税理士へ。Googleマップに表示されるための方法、自社サイトの地域対策、税理士ドットコム等のポータルと戦わない方法を解説します。

地域名+税理士で上位を取る方法

税理士を探す人は「地域名+税理士」で検索する — これ以外のワードはほぼ意味がない

税理士を探している人が最初に取る行動は「渋谷 税理士」「新宿 税理士」のようにGoogleで検索することです。総務省の令和5年版情報通信白書によれば、インターネットの利用率は個人で84.9%に達しており(出典 総務省 令和5年版情報通信白書)、士業を探す場面でもネット検索が主流になっています。

紹介や口コミで税理士を選ぶ人もいますが、「とりあえず検索してみる」という行動はほぼ全員が取ります。その検索で自分の事務所が出てこないというのは、見込み客の目の前に存在していないのと同じです。

重要なのは、検索される場面では「地域名+税理士」がほぼ唯一の実用的なキーワードだということ。「税理士 おすすめ」「税理士 費用」のような地域名なしの検索もありますが、ここは税理士ドットコムやマネーフォワードのような大手サイトが独占しています。個人事務所がこのキーワードで上位を取るのは現実的ではない。戦うべきフィールドは「地域名+税理士」です。

検索結果の上半分はGoogleマップが占めている

「渋谷 税理士」で実際にGoogleで検索してみてください。検索結果の一番上に表示されるのは、通常の検索結果ではなくGoogleマップの枠です。地図と一緒に3つの事務所が名前・評価・住所つきで表示される。これが「ローカルパック」と呼ばれる枠で、スマートフォンでは画面のほぼ全体を占めます。

つまり、「地域名+税理士」で検索した人の多くは、まずこのマップの枠を見ます。ここに表示されない事務所は、検索した人の視界に入りません。通常の検索結果はマップの下に表示されるため、そもそもスクロールしてもらえないケースも多い。

この構造を理解していないと、自社サイトのSEOだけを頑張っても成果が出にくい。まず取り組むべきはGoogleマップ対策、つまりGoogleビジネスプロフィールの整備です。

Googleマップに表示されるために最低限やるべきこと

Googleマップに事務所を表示させるには、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)への登録が必要です。登録自体は無料で、手続きも難しくありません。

まず登録して、事務所の基本情報を正確に入力してください。事務所名、住所、電話番号、営業時間、Webサイトの URL。これらの情報はGoogleが正確性を重視しているため、自社サイトやポータルサイトに掲載している情報と完全に一致させる必要があります。表記ゆれ(「丁目」と「-」の違いなど)があると、Googleは同じ事務所だと認識しにくくなります。

次に、事務所の写真を登録します。外観、内観、スタッフの写真。プロのカメラマンに依頼するのが理想ですが、スマートフォンで撮影したものでも構いません。写真がゼロのビジネスプロフィールは、ユーザーに不安を与えます。最低5枚、できれば10枚以上は登録しておきたい。

そして、カテゴリの設定も重要です。メインカテゴリを「税理士」に設定し、サブカテゴリに「会計事務所」などを追加する。カテゴリが正しく設定されていないと、「地域名+税理士」の検索結果に表示されにくくなります。

口コミの数と評価がマップの順位に直結する

Googleマップの表示順位に最も大きな影響を与えるのが口コミです。口コミの件数が多く、評価が高い事務所ほど上位に表示されやすくなる。Googleも公式に、口コミの数とスコアがローカル検索の表示順位に影響すると明言しています(出典 Google ビジネスプロフィール ヘルプ)。

口コミが0件の事務所と30件の事務所では、検索結果での表示順位に明確な差が出ます。口コミがないと検索で見つけてもらいにくく、見つけてもらえたとしても選ばれにくい。

口コミを増やす方法はシンプルです。顧問契約の更新時や確定申告が終わったタイミングで、「もしよければGoogleで口コミを書いていただけると嬉しいです」とお願いする。口コミ投稿用のURLを発行できるので、それをメールで送るだけです。(「口コミをお願いするのは気が引ける」という税理士の方が多いですが、お客さんは頼まれれば意外と書いてくれます)

口コミには必ず返信してください。お礼のコメントを数行書くだけで構いません。返信がある事務所は「丁寧に対応してくれそう」という印象を与えます。返信がない事務所よりも選ばれる確率が高くなる。

自社サイトで「地域名+税理士+専門分野」の3語を押さえる

Googleマップの対策と並行して、自社サイトのSEO対策も進めます。ここで狙うのは「地域名+税理士」の2語ではなく、「地域名+税理士+専門分野」の3語の掛け合わせです。

「渋谷 税理士」の2語で上位を取るのは、正直かなり難しい。競合の事務所がひしめき合っている上に、税理士ドットコムなどのポータルサイトが強力です。しかし、3語にすると一気に競合が減ります。

「渋谷 税理士 相続」のようなニッチな掛け合わせは個人事務所が勝てる領域

「渋谷 税理士 相続」「横浜 税理士 創業支援」「大阪 税理士 飲食店」。こうした3語のキーワードは検索ボリュームこそ小さいものの、検索している人の目的が明確です。「相続に強い税理士を渋谷で探している」という人がこのキーワードで検索し、自分の事務所のページにたどり着けば、問い合わせにつながる可能性は非常に高い。

具体的な対策は、自社サイトに専門分野ごとのサービスページを作ることです。「相続税の申告サポート」「創業・会社設立サポート」「飲食業専門の顧問サービス」。これらのページのタイトルやh1タグに地域名を含め、本文中にもサービス提供エリアを明記する。

たとえば「渋谷区・目黒区・世田谷区で相続税の申告にお困りの方へ」というページを作り、相続税に関するサービス内容、料金の目安、対応事例を掲載する。これだけで「渋谷 税理士 相続」の検索結果に表示される可能性が生まれます。

1ページにすべての情報を詰め込むのではなく、専門分野ごとに個別のページを用意するのがポイントです。Googleは「このページは何のテーマのページか」を判断して検索結果に表示するため、1ページ1テーマの構成が基本になります。

税理士ドットコムやミツモアと正面から戦わない方法

「地域名+税理士」で検索すると、通常の検索結果(マップの下)には税理士ドットコム、ミツモア、フリーウェイ経理などのポータルサイトが並びます。これらのサイトは数千〜数万ページのコンテンツを持ち、被リンクも大量に獲得しているため、ドメイン全体のSEO評価が極めて高い。

個人事務所のサイトがこれらのポータルと同じキーワードで真正面から競っても勝ち目は薄い。ここは戦い方を変える必要があります。

対策は2つ。1つ目は前述の3語キーワード戦略です。ポータルサイトは「渋谷 税理士」のような2語キーワードには強いですが、「渋谷 税理士 相続」「渋谷 税理士 フリーランス」のような3語になると、ポータルの個別ページよりも専門性の高い自社サイトのページが上位に来ることがあります。

2つ目は、ポータルサイトを「敵」ではなく「チャネル」として活用すること。税理士ドットコムやミツモアに事務所を掲載し、そこからの問い合わせも受け付ける。ポータルサイト経由の問い合わせはマッチング手数料がかかりますが、自社サイトの集客が軌道に乗るまでの間は併用するのが現実的です。

ポータルに依存しすぎると手数料がかさむので、最終的には自社サイトとGoogleマップからの直接集客を増やしていくのがゴールです。ポータルは「入口の一つ」として使いながら、自社サイトの評価を地道に上げていく。この両立が大事です。

対応エリアが広い場合はエリア別ページを作る

事務所の所在地は1ヶ所でも、対応エリアが複数の市区町村にまたがるケースは多いです。渋谷に事務所があっても、新宿や港区、目黒区のクライアントにも対応している。そういう場合は、エリアごとにページを用意すると効果的です。

「新宿区で税理士をお探しの方へ」「港区の法人向け顧問税理士」のように、地域名をタイトルに含んだページを作る。各ページには、そのエリアの特性に合わせた内容を盛り込みます。たとえば「新宿区は飲食店と小売業が多いため、これらの業種の税務顧問に対応しています」という一文があるだけで、ページの独自性が生まれます。

ただし、注意点があります。各エリアページの内容が事務所名と地域名だけ変えたコピーだと、Googleから「重複コンテンツ」と判断されてマイナス評価を受ける可能性がある。エリアごとに対応業種や実績、アクセス方法を変えて、それぞれのページに固有の情報を入れてください。

エリアページは5〜10ページが目安

対応エリアを細分化しすぎると、ページの質が薄くなります。市区町村レベルで5〜10ページが現実的なラインです。各ページに最低でも1,000字以上のオリジナルコンテンツを入れられないなら、無理にページを増やさない方がいい。

東京23区のうち対応可能な5区でページを作り、それぞれに地域の事業者に向けたメッセージとサービス内容を掲載する。これだけで「〇〇区 税理士」の検索結果に表示される可能性が広がります。

成果が見え始めるのは3〜6ヶ月が目安

ここまでの対策を実行しても、効果が出るまでには時間がかかります。Googleビジネスプロフィールの最適化は比較的早く効果が出ることもありますが、自社サイトのSEO対策は一般的に3〜6ヶ月程度の時間がかかるとされています。

焦って1ヶ月で結果を求めると、続かなくなります。「3ヶ月後に検索結果を確認する」くらいのスパンで取り組むのが現実的です。

やるべきことの優先順位

すべてを同時に始める必要はありません。優先順位をつけて、一つずつ進めてください。

最初に取り組むべきは、Googleビジネスプロフィールの登録と最適化です。これが最もコストが低く、効果が出やすい。次に、口コミの収集。既存のクライアントに協力をお願いするだけなので、追加コストはゼロです。

その次が自社サイトの地域対策。専門分野ごとのサービスページを作り、タイトルと本文に地域名を含める。最後にエリア別ページの作成。ここまで来ると、「地域名+税理士」で検索された際に自分の事務所が表示される確率はかなり上がっているはずです。

(正直、Googleビジネスプロフィールの整備と口コミ対策だけでも、何もしていない事務所よりは圧倒的に有利になります)

最後に

「地域名+税理士」で自分の事務所が出てこない原因は、多くの場合「対策をしていない」ことに尽きます。Googleビジネスプロフィールが未登録、口コミがゼロ、自社サイトに地域名が入っていない。こうした状態では、検索結果に表示されなくて当然です。

逆に言えば、やるべきことは明確です。Googleビジネスプロフィールを整備し、口コミを集め、自社サイトに地域名と専門分野を含めたページを作る。ポータルサイトとは正面から戦わず、ニッチな3語キーワードで勝負する。地道ですが、これが個人事務所にとって最も再現性の高い集客方法です。

サイシアでは、税理士事務所のローカルSEO対策を支援しています。「自分でどこから手をつければいいか分からない」という方は、まずはお気軽にご相談ください

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