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歯科医院のHP制作費用の相場

歯科医院のホームページ制作にいくらかかるのか。制作費の相場、予約システム連携の有無で変わる費用、月々のランニングコスト、自費診療の訴求ページを含む場合の費用感を解説します。

歯科医院のHP制作費用の相場

歯科医院のホームページ制作費用は30万〜80万円が中心価格帯

歯科医院のホームページ制作にかかる費用は、30万〜80万円が最も多い価格帯です。10ページ程度の構成で、デザイン、コーディング、スマートフォン対応、写真撮影、原稿作成まで含めた総額です。

ただし「ホームページ制作費」と一口に言っても、中身は制作会社によってかなり違います。同じ50万円でも、テンプレートに文字を流し込むだけの会社と、撮影ディレクションから原稿作成まで含む会社では成果物の質がまったく違う。見積もりの総額だけで判断すると失敗します。

価格帯ごとに「できること」が明確に分かれる

歯科医院のホームページ制作は、大きく3つの価格帯に分かれます。

10万〜30万円はテンプレート中心

この価格帯では、テンプレートをベースにしたホームページが中心です。デザインの自由度は低く、テンプレートの中から選ぶ形になります。写真は医院側で用意する必要があることが多い。原稿も自分で書くか、簡単なヒアリングシートに答える形式です。

「まずホームページがあればいい」「保険診療中心で、自費の訴求は重視していない」という医院であれば、この価格帯でも最低限の機能は果たせます。ただし、自費診療の問い合わせを増やしたいなら力不足です。

30万〜80万円はオリジナルデザイン+撮影込み

この価格帯になると、オリジナルデザインでの制作が可能になります。院の雰囲気に合わせたデザイン、プロカメラマンによる院内・スタッフの撮影、原稿のライティング。自費診療の専用ページを2〜3ページ作る余裕も出てきます。

歯科医院のホームページとして過不足なく機能するラインが、この30万〜80万円です。多くの歯科医院が選ぶ価格帯であり、費用対効果の面でもバランスが取れています。

100万円以上は自費診療に本格投資する場合

インプラントや矯正の専門サイトを別ドメインで作る、症例紹介のデータベース機能を実装する、動画コンテンツを制作する。こうした「自費診療の集患に本格的に投資する」場合は、100万円を超えてきます。

自費診療の年間売上が3,000万円を超えている医院であれば、ホームページに100万〜200万円を投資する判断は合理的です。逆に、開業直後でまだ自費の売上が立っていない段階でここまでかける必要はありません。

見積もりの内訳で見るべきポイントは4つ

制作会社からの見積もりを受け取ったら、総額だけでなく内訳を確認してください。

デザイン費とコーディング費は分離されているか

デザイン費とコーディング費が一括になっている見積もりは珍しくありませんが、分離されている方が追加修正の際に費用感が分かりやすくなります。「デザイン修正は何回まで無料か」も確認しておくべき項目です。修正回数の上限が2回と5回では、完成品の質に差が出ます。

写真撮影と原稿作成は含まれているか

歯科医院のホームページで成果が出るかどうかは、写真と原稿の質に大きく左右されます。撮影が別料金の場合、プロカメラマンの出張撮影で5万〜15万円が相場。原稿作成も別料金なら、10ページ分で5万〜15万円程度が目安です。

「撮影と原稿は医院側でご用意ください」と言われてスマートフォンで撮った写真と院長が書いた原稿を渡す。これで出来上がったホームページが競合に見劣りするのは当然です。(「安いと思ったら写真と原稿が別料金で、結局高くなった」というのは本当によくある話です)

スマートフォン対応は標準か追加料金か

2024年時点で、歯科医院のホームページへのアクセスは80%以上がスマートフォンからです。スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)が標準仕様に含まれているかどうかは必ず確認してください。今どき追加料金にしている制作会社は少なくなりましたが、ゼロではありません。

予約システム連携の費用

Web予約機能を実装する場合、制作費に加えて予約システムの初期設定費用がかかります。Dentally、Apotool、EPARKなどの歯科向け予約システムとの連携は、5万〜20万円程度の追加費用が目安です。予約システム自体の月額料金は別途かかります。

ランニングコストは月額5,000円〜3万円が目安

ホームページは作って終わりではなく、毎月の維持費用がかかります。

サーバー・ドメイン費用は月額1,000円〜3,000円程度。保守管理費(CMSのアップデート、セキュリティ対策、軽微な修正対応)は月額5,000円〜2万円が相場です。予約システムを利用している場合は、その月額料金が加わります。

制作会社によっては「月額管理費0円」をうたっていることがありますが、その場合はサーバー費用やドメイン費用が別途請求されていたり、修正のたびに都度見積もりが発生したりすることがあります。月額費用に何が含まれているかを契約前に明確にしておくことが重要です。

また、ホームページのリース契約には注意が必要です。「月額1万円で5年契約」のような形態は、総額で60万円になります。途中解約ができない、サイトの所有権がリース会社にある、といった条件が付いていることがあります。制作費を分割払いにしたいなら、リース契約ではなく分割払いに対応している制作会社を探す方が安全です。

自費診療の専用ページは投資として考える

インプラント、矯正、ホワイトニングの専用ページを作る費用は、1ページあたり5万〜15万円が目安です。通常の診療メニューページよりも情報量が多く、医療広告ガイドラインに準拠した原稿作成が必要なため、単価は上がります。

費用対効果は自費診療の単価で決まる

インプラントは1本30万〜50万円、矯正は50万〜100万円。1件の問い合わせから成約すれば、ページ制作費は回収できます。自費診療の専用ページは「広告費」ではなく「投資」として捉えるのが正しい。

逆に言えば、ホワイトニング(1回1万〜5万円)のように単価が低い治療のために高額な専用ページを作る必要はありません。診療メニューの中で十分に訴求できます。投資する順番は、インプラント、矯正、審美歯科、ホワイトニングの順が合理的です。

症例紹介ページは継続的に追加する

自費診療の信頼性を高める最も効果的な方法は、症例紹介を充実させることです。初期制作時に症例紹介のテンプレートを用意しておき、治療が完了するたびに追加していく運用が理想です。

医療広告ガイドラインでは、症例写真を掲載する場合は治療内容、費用、期間、リスク・副作用を併記することが求められています(出典 厚生労働省 医療法における病院等の広告規制)。これらの情報を漏れなく記載する形式を、テンプレートとして最初から設計しておくと運用が楽になります。

補助金を使えば自己負担を半分以下にできるケースがある

歯科医院のホームページ制作には、中小企業向けの補助金が使える場合があります。代表的なのは「小規模事業者持続化補助金」で、販路開拓のための経費としてホームページ制作費が対象になります。補助率は2/3、上限額は50万円(ウェブサイト関連費の場合は上限が異なる場合あり)。80万円の制作費のうち、最大50万円が補助される可能性があります(出典 中小企業庁 小規模事業者持続化補助金)。

ただし、補助金には申請期限があり、採択後に制作を開始する必要があります。「すぐにホームページを作りたい」という場合には向きません。制作会社の中には補助金の申請支援を行っているところもあるので、見積もりの段階で補助金の利用が可能かどうか相談してみてください。

制作会社を選ぶ基準は「歯科の実績」と「運用体制」

歯科医院のホームページ制作で失敗するパターンの多くは、制作会社の選定ミスです。

歯科医院の制作実績があるかどうか

医療広告ガイドラインの規制があるため、歯科医院のホームページには業界特有の知識が必要です。一般的なコーポレートサイトしか作ったことのない制作会社では、ガイドライン違反のリスクがある原稿がそのまま公開されてしまうことがあります。

制作実績を見るときは、デザインの好みだけでなく、「自費診療の専用ページがあるか」「費用やリスクの説明が適切に書かれているか」「予約導線が分かりやすいか」をチェックしてください。

公開後の運用サポートがあるか

ホームページは公開してからが本番です。診療内容の変更、新しいスタッフの追加、症例紹介の更新、営業時間の変更。これらの更新作業を自分でできるCMSが導入されているか、制作会社側で対応してもらえるか。運用体制を確認せずに契約すると、更新したいのにできない状態が続きます。(公開後に連絡がつかなくなる制作会社も残念ながら存在します)

最後に

歯科医院のホームページ制作費用は、30万〜80万円が中心価格帯です。この範囲で、オリジナルデザイン、プロの撮影、原稿作成、自費診療の専用ページまで含めた制作が可能です。

見積もりの総額だけでなく、写真撮影と原稿作成が含まれているか、スマートフォン対応は標準か、ランニングコストはいくらか、この3点を必ず確認してください。自費診療の専用ページは制作費ではなく投資です。インプラント1件の成約で回収できると考えれば、適切な費用のかけ方が見えてきます。

サイシアでは、歯科医院に特化したホームページ制作を行っています。自費診療の訴求ページ設計から医療広告ガイドライン準拠の原稿チェックまで対応していますので、費用感を知りたい方はこちらからお気軽にご相談ください。

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