Dental Clinic

歯科医院HPのページ構成

歯科医院のホームページで自費診療の問い合わせを増やすために必要なページ構成。インプラント・矯正・ホワイトニングの訴求方法、医療広告ガイドラインの注意点、予約導線の設計を解説します。

歯科医院HPのページ構成

保険診療の患者はホームページを見ずに来院する

歯科医院のホームページを見て来院する患者と、見ないで来院する患者がいます。保険診療の患者は後者が圧倒的に多い。「歯が痛い」「詰め物が取れた」で検索する人は、Googleマップで近所の歯科医院を探して、評価と距離で選びます。ホームページの作り込みはほぼ関係ありません。

一方、自費診療の患者は違います。インプラント、矯正、ホワイトニング。単価が10万円を超える治療を受けるとき、Googleマップの星だけで決める人はいません。ホームページを隅から隅まで読み、他院と比較し、納得してから問い合わせをします。

つまり、歯科医院のホームページは「自費診療の問い合わせを取るためのもの」と割り切って設計した方がいい。保険診療の集客はGoogleマップに任せて、ホームページは自費診療の見せ方に集中する。この切り分けができている歯科医院は、まだ少ないです。

自費診療は診療メニューページとは別に専用ページを作る

多くの歯科医院のホームページでは、診療メニューのページに保険診療と自費診療が一緒に並んでいます。虫歯治療、歯周病治療、小児歯科、インプラント、矯正、ホワイトニング。これを1ページにまとめてしまうと、自費診療の訴求力は大きく落ちます。

保険診療と自費診療では患者の意思決定プロセスが違う

保険診療は「どこでやっても大きく変わらない」と患者が認識している治療です。必要な情報は対応しているかどうかと、アクセス、営業時間くらい。一方、自費診療は費用が高い分、「なぜこの医院でやるべきか」の説明が必要です。

インプラントなら、使用するメーカー、手術の流れ、治療期間、費用の目安、保証内容、リスクの説明。矯正なら、対応できる矯正の種類(ワイヤー、マウスピース)、期間、費用、調整の頻度。これだけの情報量を診療メニューの一項目として処理するのは無理があります。

専用ページに載せるべき情報

自費診療の専用ページには、最低でも次の情報を入れてください。

  • 治療の概要と流れ(初診相談から完了まで)
  • 費用の目安(税込み表記で、幅がある場合はその理由も)
  • 治療期間の目安
  • 使用する機材や材料のメーカー名
  • リスク・副作用の説明
  • 担当する歯科医師の経歴・実績

費用を載せていない歯科医院のホームページが未だに多いですが、費用が分からないと患者は問い合わせすらしません。「まずはご相談ください」だけでは、患者にとってハードルが高すぎます。(費用を出さない理由が「問い合わせさせたいから」であれば、逆効果になっているケースがほとんどです)

医療広告ガイドラインで書けないことを把握しておく

歯科医院のホームページは、医療法に基づく医療広告ガイドラインの規制対象です。2018年の改正で、ホームページも「広告」として扱われるようになりました(出典 厚生労働省 医療法における病院等の広告規制)。

禁止されている表現の代表例

  • 「痛くない治療」「無痛インプラント」などの誇大表現
  • 患者の体験談を治療効果の証拠として掲載すること
  • 「地域No.1」「最高の技術」などの比較優良広告
  • ビフォーアフター写真の掲載(条件付きで可能だが、リスク・副作用の説明を併記しないと違反)
  • 「絶対に成功する」「必ず治る」などの虚偽広告

書ける範囲は広い

規制があると「何も書けない」と思ってしまう院長が多いですが、実際に書ける範囲はかなり広いです。治療の流れ、使用する材料、費用、治療期間、リスクの説明、医師の経歴、施設の設備。これらは患者に対する情報提供として問題なく掲載できます。

ビフォーアフター写真も、治療内容・費用・期間・リスク・副作用を併記すれば掲載可能です。ただし「この写真のように必ずなります」といった断定はできません。あくまで「一例」としての掲載に留める必要があります。

判断に迷ったら、所属する歯科医師会や管轄の保健所に確認を取るのが確実です。ガイドラインの運用は自治体によって温度差があるので、ネット上の情報だけで判断するのはリスクがあります。

予約導線は「電話」と「Web予約」の2本立てが基本

歯科医院の予約導線は、電話とWeb予約の両方を用意するのが現実的です。患者の年齢層によって好みが分かれるため、どちらか一方だけだと取りこぼしが出ます。

電話予約はスマートフォンからのタップ発信に対応する

歯科医院のホームページへのアクセスは、8割以上がスマートフォンからです。電話番号をタップするだけで発信できる設定(tel:リンク)は必須。ヘッダーに電話番号を常時表示し、診療時間も一緒に載せてください。診療時間外に電話番号だけ見えても「今かけていいのか分からない」と離脱されます。

Web予約は外部サービスとの連携を検討する

Web予約は、自前で予約フォームを作る方法と、Dentally、Apotool、EPARKなどの歯科向け予約システムを導入する方法があります。自前で作ると初期費用は抑えられますが、予約管理が手動になるため、受付スタッフの負担が増えます。

予約システムを導入する場合、月額1万〜3万円程度のランニングコストがかかりますが、予約の自動管理、リマインドメールの送信、キャンセル率の把握などが可能になります。自費診療のカウンセリング予約だけWeb予約に対応させるという方法もあります。(予約システムの選定だけで1ヶ月以上悩む院長もいますが、まずは1つ入れて試す方が早いです)

トップページは「通いたい医院かどうか」を3秒で判断される

歯科医院のトップページで患者が見ているのは、治療の詳細ではありません。「清潔そうか」「通いやすい場所か」「予約は取れそうか」。この3点を一瞬で判断しています。

ファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)に入れるべき情報は、院の外観か内観の写真、診療時間、アクセス、予約ボタン。長い挨拶文や理念をトップに置いている歯科医院は多いですが、患者の関心事とはズレています。

院長の想いは大事ですが、伝える場所はトップページではなく「院長紹介」ページです。トップページは看板と同じ。通りすがりの人が一瞬で「入ってみよう」と思えるかどうかが勝負です。

院長・歯科医師の紹介ページは自費診療の信頼を支える

自費診療の問い合わせを増やしたいなら、院長紹介ページは手を抜けません。インプラントや矯正は「この先生に任せて大丈夫か」が患者の最大の判断基準です。

載せるべき情報は、顔写真(プロに撮ってもらうのが理想)、学歴・勤務歴、保有資格、所属学会、得意な治療分野、これまでの症例数の目安。特にインプラントは「年間何本」という実績が患者の安心材料になります。

写真がない、経歴が3行しかない、という院長紹介ページでは、患者は他院のホームページに流れます。自費診療で比較検討している患者は、必ず複数の歯科医院のホームページを見ています。院長紹介ページの情報量で差がつくことを意識してください。

スマートフォンでの表示を最優先で確認する

歯科医院のホームページへのアクセスは、80%以上がスマートフォンからです。パソコンで見たときにきれいなデザインでも、スマートフォンで見ると文字が小さい、ボタンが押しにくい、画像が画面からはみ出す。こういうホームページは少なくありません。

制作会社から納品されたデザインを確認するときは、必ずスマートフォンの実機で確認してください。パソコン画面での確認だけで「これでOKです」と返事をしてしまうと、患者の8割が見るスマートフォン版の使い勝手が悪いまま公開されてしまいます。

特に確認すべきポイントは、電話番号をタップして発信できるか、予約ボタンが指で押せる大きさか、診療時間の表が横にスクロールせずに読めるか、写真が適切なサイズで表示されているか。ファーストビューに予約導線が見えているかどうかも重要です。スクロールしないと予約ボタンにたどり着けない構成だと、離脱率が上がります。

アクセス・医院案内ページは「迷わず来院できる」を基準にする

アクセスページに住所と地図だけ載せている歯科医院がありますが、それでは足りません。初めて来院する患者は、最寄り駅からのルート、駐車場の有無と台数、ビルの中にある場合は何階でエレベーターの場所、入口の写真。ここまであると「迷わず行ける」と安心できます。

Googleマップの埋め込みだけでなく、駅からの道順を写真付きで解説しているページがあると、来院率は上がります。特に車で来院する患者が多い地域では、駐車場の情報は最優先です。「近隣にコインパーキングあり」ではなく、提携駐車場の名前と場所、無料なのか割引なのかまで書く。(「駐車場あり」と書いてあるのに行ったら満車、という経験をした患者は二度と来ません)

最後に

歯科医院のホームページは、保険診療の集客ツールではなく、自費診療の問い合わせを取るためのものです。保険診療の患者はGoogleマップで来ます。ホームページに力を入れるべきは、インプラント・矯正・ホワイトニングといった自費診療の専用ページ、院長紹介、予約導線の3つ。

医療広告ガイドラインの規制はありますが、書ける範囲は十分に広い。費用、治療の流れ、リスク説明、医師の実績。患者が比較検討に必要な情報をしっかり載せれば、問い合わせは増えます。

サイシアでは、歯科医院に特化したホームページ制作を行っています。医療広告ガイドラインに準拠した原稿チェックも含めて対応していますので、「自費診療の問い合わせを増やしたい」という方はこちらからお気軽にご相談ください。

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