不動産HPのページ構成
不動産会社のホームページで反響を増やすために必要なページ構成。物件情報の見せ方、スタッフ紹介の書き方、対応エリアの打ち出し方、問い合わせ導線の設計を具体的に解説します。

物件情報を並べただけのホームページは、ポータルサイトに勝てない
不動産会社のホームページを見ると、物件情報がずらっと並んでいるだけ、というサイトが本当に多い。トップページに新着物件、あとは会社概要とお問い合わせフォームだけ。正直、それならSUUMOやHOME'Sを見た方が物件数も多いし検索もしやすい。わざわざ個別の不動産会社のホームページを見に来る理由がないのです。
不動産を探しているお客様がポータルサイトではなく個別の会社のホームページに来るのは、「この会社に頼んで大丈夫か」を確認したいからです。物件は気に入った。でも、この会社は信頼できるのか、担当者はどんな人なのか、このエリアに詳しいのか。そこを判断するための情報が、ほとんどの不動産サイトには足りていません。
不動産は人生で最も大きな買い物の一つ。お客様は「どの物件を買うか」と同じくらい「どの会社から買うか」を気にしています。物件情報はあくまで入口であって、問い合わせにつなげるには会社の信頼性を伝えるページが不可欠です。
トップページは「地域密着」と「得意分野」を3秒で伝える
トップページを開いた瞬間に伝えるべき情報は2つ。「どのエリアに強いのか」と「何が得意なのか」です。
「〇〇市・△△区の不動産なら◎◎不動産」。これが一目で分かるトップページにする。全国対応の大手ポータルにはない、地域密着の強みを最初に打ち出すのがポイントです。
得意分野も明確に。中古マンションなのか、新築戸建てなのか、投資用ワンルームなのか、事業用テナントなのか。「なんでもやります」は結局どこにも刺さりません。お客様は自分の探しているジャンルに強そうな会社を選びます。
ファーストビューの写真は、物件のきれいな外観写真よりも、実際にお客様と打ち合わせをしている風景や、スタッフが地域を歩いている写真の方が効果的です。「この会社は本当にこの地域で活動しているんだな」という実感が伝わる。(フリー素材のオフィス写真は、お客様にはすぐバレます)
物件情報ページは「検索しやすさ」と「写真の質」で差がつく
物件情報ページはもちろん必要ですが、ただ並べるだけでは不十分。お客様が自分の条件に合った物件をすぐに見つけられる検索機能があるかどうかで、サイトの使い勝手がまるで変わります。
エリア、価格帯、間取り、駅からの距離。最低限この4つの条件で絞り込みができるようにしておく。さらに「ペット可」「駐車場あり」「リフォーム済み」などの細かい条件も設定できると、お客様は「このサイト、使いやすいな」と感じてくれます。
写真は最低10枚、できれば20枚
物件の写真は多ければ多いほどいい。外観、エントランス、リビング、キッチン、浴室、トイレ、各居室、バルコニーからの眺望、駐車場、周辺環境。最低でも10枚は欲しい。ポータルサイトでは写真の枚数に制限がある場合もありますが、自社サイトなら好きなだけ掲載できます。
写真の質も重要です。広角レンズで撮影して部屋を広く見せる、自然光が入る時間帯に撮る、荷物が片付いた状態で撮る。これだけで物件の印象がまったく変わります。スマートフォンで適当に撮った暗い写真は、物件の魅力を半減させている。(不動産の写真撮影は外注しても1物件あたり1〜3万円程度。反響数への影響を考えれば、十分に元が取れる投資です)
会社紹介ページで「なぜこの会社を選ぶべきか」を伝える
不動産会社の会社紹介ページは、設立年月日と資本金と宅建業の免許番号が書いてあるだけ、というパターンが大半です。これでは何の差別化にもなりません。
会社紹介ページで伝えるべきなのは、「なぜうちに頼むといいのか」という理由です。
- このエリアで創業何年、地元の物件事情に精通している
- 取引実績が年間何件で、どんなタイプの物件を扱ってきたか
- 代表者の不動産業界での経歴やこだわり
- 契約後のアフターサポートの体制
数字を入れると説得力が増します。「創業15年」「年間取引200件」「地域の管理物件数500戸以上」。具体的な実績が書いてあると、お客様は安心します。(「地域に密着しています」とだけ書いてあっても、何の根拠にもなりません)
スタッフ紹介は不動産業界こそ必須
不動産は高額な取引なので、担当者がどんな人なのかを事前に知りたいというお客様は非常に多い。スタッフ紹介ページがない不動産サイトは、それだけで不安を感じさせています。
各スタッフのプロフィールに載せる情報は以下の通りです。
- 顔写真(プロ撮影が望ましい。清潔感のある服装で)
- 保有資格(宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーなど)
- 得意エリア・得意分野(「〇〇市の中古マンションに詳しい」など)
- 不動産業界での経験年数
- お客様へのメッセージ(堅すぎない文体で)
「人柄」が伝わる写真を選ぶ
不動産の営業マンに対して「しつこいのでは」「押し売りされるのでは」という不安を持っているお客様は少なくありません。スタッフ写真は、ガチガチのスーツ姿よりも、少し柔らかい表情の写真の方が安心感を与えます。接客中の自然な笑顔、お客様と物件を見に行っている風景。そういった写真がお客様の心理的ハードルを下げてくれます。
対応エリアページで「この地域に強い」を具体的に示す
不動産は地域密着のビジネスです。対応エリアページを作って、自社が得意としている地域を明確に打ち出す。これは検索エンジン対策としても非常に効果的です。「〇〇市 不動産」「△△区 中古マンション」といったキーワードで検索するお客様に対して、エリアに特化した情報があるサイトは上位に表示されやすくなります。
エリアページには、その地域の特徴や住環境に関する情報も載せるのがおすすめです。最寄り駅からの所要時間、学校区、商業施設、病院、治安の情報。物件を探しているお客様は、その地域に住んだらどんな生活になるのかを知りたがっています。
こうした地域情報は不動産ポータルサイトにはほとんど載っていません。地元の不動産会社だからこそ書ける情報が、自社サイトの大きな差別化ポイントになります。
お客様の声ページは「成約後の安心感」を伝える
不動産取引は一度きりの経験というお客様がほとんどです。「初めてのマイホーム購入で不安だったけど、丁寧に説明してもらえた」「急な転勤でバタバタしていたが、条件に合う物件をすぐに見つけてくれた」。こうした実際のお客様の声が、次のお客様の背中を押します。
お客様の声は、できれば手書きのアンケート用紙をスキャンして掲載するのが理想です。手書きには「本物の感想」という説得力がある。デジタルテキストだけだと「作り物では」と疑われることもある。
成約時に「ホームページに感想を載せてもいいですか」と一言お願いするだけで、多くのお客様は協力してくれます。写真の掲載は無理でも、手書きアンケートなら了承してもらいやすい。3ヶ月で5件集まれば、十分に信頼感のあるページが作れます。
問い合わせ導線は「電話」と「フォーム」の両方を必ず用意する
不動産を探しているお客様は、今すぐ話を聞きたい「急ぎのお客様」と、まずは情報を集めたい「じっくり検討中のお客様」に分かれます。両方に対応するために、電話とWebフォームの両方を設置すること。
全ページに問い合わせ導線を置く
問い合わせボタンや電話番号は、トップページだけでなくすべてのページに配置する。物件詳細を見て「この物件について詳しく聞きたい」と思った瞬間に、すぐ行動に移せる状態にしておく。スマートフォンでは、画面下部に電話ボタンと問い合わせボタンを固定表示させるのが効果的です。
物件詳細ページには「この物件について問い合わせる」ボタンを設置して、どの物件への問い合わせかが自動的にフォームに入力される仕組みにしておくとベスト。お客様が物件名を手入力する手間が省けるだけで、問い合わせ率が上がります。
(問い合わせフォームの入力項目は最小限に。名前・電話番号・メールアドレス・問い合わせ内容の4項目で十分です。住所や年収を聞くフォームは、お客様に「まだ検討段階なのに」と敬遠されます)
最後に
不動産会社のホームページは、物件情報だけでは問い合わせにつながりません。お客様が知りたいのは「この会社に任せて大丈夫か」。それを伝えるために、会社紹介、スタッフ紹介、対応エリア、お客様の声のページが必要です。
物件情報の充実度ではSUUMOやHOME'Sにかないません。でも、「この地域のことを一番よく知っている会社」「信頼できる担当者がいる会社」という印象を与えることは、自社ホームページでしかできない。それが、ポータルサイト経由ではなく直接問い合わせが来る不動産サイトの条件です。
サイシアでは、不動産会社に特化したホームページ制作を行っています。物件情報の管理機能やエリアページの設計も含めて対応していますので、「反響の取れるサイトに作り変えたい」という方は不動産会社のホームページ制作 サービス詳細はこちらをご覧ください。