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税理士HPのページ構成

税理士事務所のホームページで問い合わせを増やすために必要なページ構成。専門分野の打ち出し方、料金の見せ方、代表紹介の書き方、お客様の声の掲載方法まで具体的に解説します。

税理士HPのページ構成

税理士事務所のサイトは「何でもできます」が一番響かない

税理士事務所のホームページで最もよく見るのが、「法人税務、個人確定申告、相続税、会社設立、経営コンサルティング」と業務をずらっと並べただけのトップページです。税理士であれば当然対応できる業務を羅列しても、訪問者には何も伝わりません。

経営者がホームページで税理士を探すとき、頭にあるのは「自分の困りごとを解決してくれるか」だけです。「相続が発生して急いでいる」「会社を作りたいが手続きが分からない」「今の顧問税理士の対応が遅い」。それぞれ状況が違うのに、全員に同じトップページを見せても刺さらない。

実際、問い合わせが多い税理士事務所のサイトには共通点があります。専門分野を絞って打ち出していること、料金の目安が明記されていること、代表の人柄が伝わる紹介ページがあること。この3つが揃っているだけで、「何でもできます」型のサイトとは問い合わせ数に明確な差が出ます。

問い合わせにつながるページは6つ

税理士事務所のサイトに必要なページは、トップページ、代表紹介、業務内容(分野別)、料金、お客様の声、お問い合わせの6つです。これ以上増やすと管理が追いつかなくなるし、これより少ないと情報不足で離脱されます。

トップページは「何が得意か」が3秒で伝わるか

トップページを開いた瞬間に「この事務所は何が強いのか」が分からないサイトは、その時点で閉じられます。ファーストビュー(画面をスクロールせずに見える範囲)に書くべきは、事務所名と所在地、そして最も得意な分野の3つだけです。

「相続税申告の実績年間100件」「飲食店の税務に特化」「創業支援で200社のサポート実績」。こうした一文があるだけで、自分に関係のある事務所かどうかを訪問者が即座に判断できます。事務所の理念や沿革をファーストビューに置いている税理士事務所は多いですが、それは訪問者が最初に知りたい情報ではありません。

代表紹介は「なぜ税理士になったか」があると強い

税理士を選ぶとき、経営者が最も気にするのは「この人と合うかどうか」です。資格や経歴の箇条書きだけでは人柄は伝わりません。

代表紹介ページで効果があるのは、税理士になった理由や、これまでの仕事で大事にしてきたことを自分の言葉で書くことです。「家業が倒産した経験から、中小企業の資金繰りを支援したいと思った」「大手税理士法人で10年勤務した後、もっと経営者に近い距離で仕事がしたくて独立した」。こうしたストーリーがあると、読んだ経営者は「この先生に相談してみたい」と感じます。

写真も重要です。スーツのかしこまった証明写真ではなく、事務所のデスクで仕事をしている自然な写真の方が親近感が出ます。(税理士事務所のサイトで、フリー素材のイメージ写真を使っているところがまだかなりあります。あれは逆効果です)

業務内容は分野ごとに個別ページを作ると検索にも強くなる

業務内容を1ページにまとめている税理士事務所のサイトは多いですが、これはもったいない構成です。「相続税申告」「会社設立」「確定申告」「顧問契約」など、分野ごとに個別のページを作ると、それぞれのページが検索キーワードに対応するようになります。

「渋谷区 相続税 税理士」で検索したとき、相続税申告の専門ページを持っている事務所と、業務一覧に「相続税申告」と一行だけ書いてある事務所では、検索結果での表示順位に大きな差が出ます。Googleは、そのテーマについて詳しく書いてあるページを評価するためです。

各業務ページには、対応の流れ、必要な書類、費用の目安、よくある質問を書いてください。これだけで1ページ1,000〜2,000文字程度になりますが、訪問者にとっては「自分のケースに対応してもらえそうだ」と確認できる材料になります。

料金ページを作らない税理士事務所は問い合わせを逃している

税理士事務所のサイトで最も多い離脱原因が「料金が分からない」です。「料金は面談時にお伝えします」「ご相談ください」としか書いていないサイトは、訪問者にとってハードルが高い。料金が分からないまま問い合わせるのは、メニューに値段が書いていないレストランに入るようなものです。

「正確な見積もりは案件の内容次第」というのは事実ですが、だからといって何も出さないのは間違いです。「顧問料 月額2万円〜」「相続税申告 15万円〜」のように、最低ラインの目安だけでも書くべきです。訪問者が知りたいのは正確な金額ではなく、「自分の予算感と大きくずれていないか」の判断材料です。

料金ページを作った税理士事務所で、問い合わせ数が1.5〜2倍に増えたケースは珍しくありません。しかもそこから来る問い合わせは「だいたいの金額を理解したうえで連絡してくる」ため、面談後の成約率も高くなります。

料金の出し方にはコツがあります。松竹梅の3段階で見せると、訪問者は真ん中のプランを選びやすい。「ライトプラン 月額1万5000円」「スタンダードプラン 月額3万円」「プレミアムプラン 月額5万円」のように並べると、サービスの違いも分かりやすくなります。

お客様の声は「同じ悩みを持つ経営者の共感」を引き出す

「対応が丁寧でした」「先生の人柄が良かったです」。こういうお客様の声はよく見ますが、問い合わせにつながる力は弱い。訪問者が本当に知りたいのは、「自分と同じような状況の人が、この事務所に頼んでどうなったか」です。

効果のあるお客様の声には、3つの要素が含まれています。依頼前にどんな悩みを抱えていたか、この事務所を選んだ決め手は何だったか、依頼後にどう変わったか。この3つが揃っている声は、同じ悩みを持つ経営者の背中を押します。

「創業したばかりで税務のことが何も分からず不安だった。ネットで調べても専門用語ばかりで余計に混乱したが、〇〇先生は全部かみ砕いて説明してくれた。今は月次の打ち合わせで数字の見方も分かるようになった」。こういう声の方が、「丁寧な対応でした」の10倍効きます。

お客様の声を集めるときは、アンケート用紙を渡すだけでは薄い内容しか返ってきません。30分ほど時間をもらってインタビュー形式で聞き取る方が、具体的なエピソードが引き出せます。(お客様も「何を書けばいいか分からない」というのが本音です)

掲載時は実名と社名の許可をもらえると信頼性が格段に上がります。難しい場合でも、業種と地域(「渋谷区の飲食店経営 A様」など)は最低限書いてください。匿名のまま「お客様の声」と並べても、読む側は半信半疑です。

ブログは書くなら「確定申告」「税制改正」に絞る — 雑記は意味がない

「ブログを更新しましょう」というアドバイスを制作会社から受けて、ブログを始める税理士事務所は多い。しかし、更新されているのが「事務所の忘年会の様子」「先生の休日の趣味」「季節の挨拶」だと、検索からの流入は一切期待できません。

税理士事務所のブログで書くべきテーマは、確定申告の手続きや注意点、税制改正のポイント解説、経営者向けの節税対策など、訪問者の実務に直結する情報です。「2026年度の税制改正で中小企業に影響があるポイント」「初めての確定申告で見落としがちな3つの控除」。こうした記事は検索からの流入が見込めるうえ、「この先生は詳しそうだ」という信頼にもつながります。

ただし、ブログは続けられなければ逆効果です。半年以上更新されていないブログは、「この事務所、ちゃんと営業しているのか」という不信感を与えます。月に1〜2本、質の高い記事を出し続けられないなら、ブログは設置しない方がいい。無理に更新頻度を上げて薄い内容を量産するくらいなら、業務ページの内容を充実させた方がよほど効果があります。

最後に

税理士事務所のホームページは、「何でもできます」と広く構えるよりも、得意分野を絞って打ち出した方が問い合わせにつながります。必要なページは6つ。トップページで専門性を伝え、代表紹介で人柄を見せ、業務内容を分野別に詳しく書き、料金の目安を明記し、お客様の声で信頼を補強し、問い合わせページへの導線を整える。この基本構成ができていれば、サイトは「名刺代わり」ではなく「営業ツール」として機能します。

すでにホームページを持っていても、構成を見直すだけで問い合わせ数が変わることは多いです。

サイシアでは、税理士事務所のホームページ制作を専門分野の一つとして手がけています。「今のサイトを改善したい」「新しく作りたいが何から始めればいいか分からない」という方は、お気軽にご相談ください。

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