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問い合わせゼロのHP、最初に見る場所

アクセス数はそこそこあるのに、問い合わせが月0件のまま止まっている。多くの場合、原因は新しい施策ではなく既存ページの中に眠っています。フォーム・連絡先・料金の3点を中心に、最初に手をつけるべき場所を整理します。

Web制作

新しい施策の前に、既存サイトの中に直すべき場所がある

ホームページのアクセス数は月数百〜数千あるのに、問い合わせフォームから届くメールが月0〜1件。こういう状態の経営者から「広告を増やすべきか、SEOを強化すべきか」と相談されることが多いです。

ただ、こちらでサイトを見せてもらうと、新しい施策を打つ前に直すべき場所が、既存ページの中にいくつも残っているケースがほとんどです。広告に予算を投じる前に、見るべき場所が3つあります。フォームの動作、連絡先の見つけやすさ、料金感の有無。順番に見ていきます。

最初に確認するのは問い合わせフォームの動作

意外に思われるかもしれませんが、問い合わせフォームが動作していないサイトは少なくありません。

送信したメールが届かないケースが意外に多い

制作してから数年経ったサイトで、フォームのプログラムが古くなって動かなくなっている。サーバー移転のときにメール設定が外れた。SSL対応のときに送信先アドレスが消えた。こういう理由で、表面上はフォームが残っているのに、送信しても誰にも届かない状態になっていることがあります。

確認方法は単純で、自分のスマホから一度問い合わせを送ってみるのが一番です。1分で済みます。届かなかった場合、何ヶ月、場合によっては何年も問い合わせを取りこぼしていた可能性があります。

自動返信メールが届かないと「送信できたか不安」になる

フォームを送信した直後に、お客さん宛てに「お問い合わせありがとうございました」という自動返信が届く設定になっているか。これが抜けていると、送信した側は「ちゃんと送れたのか分からない」状態で、もう一度別の方法で連絡しようとして、結局そのまま面倒になって離脱します。

自動返信は技術的には簡単に設定できますが、制作時に省かれていることが本当に多いです。これも自分でフォームを送って、自分のメールに自動返信が届くかを確認してみてください。

スマホでフォームが正しく入力できるか

問い合わせの7〜8割はスマホからです。スマホで開いたときに、フォームの入力欄が画面からはみ出している、送信ボタンが画面外にあって押せない、住所欄の郵便番号で文字が打ちにくい。こういう細かい不具合が、実はかなりの数の離脱を生んでいます。

社長や担当者が普段PCでしかサイトを見ていないと、スマホ側の問題に気付かないことが多いです。

次に確認するのは連絡先と料金の見つけやすさ

フォームが正しく動いていても、その手前で離脱されていたら意味がありません。

電話番号がページの一番上にあるか

業種にもよりますが、特に一般消費者向けや士業のサイトでは、電話で問い合わせたい人が一定数います。サイトの一番上の帯(ヘッダー)に電話番号が出ていないと、見つけられずに諦められてしまうことが多いです。

スマホで開いたときに、電話番号をタップすればそのまま発信できる状態になっているかも併せて確認してください。テキストとして書かれているだけで、タップ発信に対応していないサイトがまだあります。

「料金」が見つかるまでに何クリックかかるか

一番離脱の原因になりやすいのが、料金感が分からないことです。「お問い合わせください」とだけ書かれていて、いくらかかるのか見当もつかない。これでは、見ている人は「いきなり問い合わせて相見積もり競争に巻き込まれるのは面倒」と判断して、別の会社のサイトに行ってしまいます。

正確な金額が出せない業種でも、目安となる価格帯(「30万円〜」「月額3万円〜」など)は載せておきたいところです。「正確な料金は問い合わせ後に」では、その問い合わせ自体が来ません。

実績・事例ページが空欄に近い状態になっていないか

「実績」「事例」「お客様の声」というメニュー項目はあるのに、開いてみると2〜3件しか載っていない、もしくは「Coming Soon」のまま放置されている。これも問い合わせの離脱原因として、かなり大きいです。

実績ページは「この会社、本当に仕事しているのかな」を確認するために開かれます。空っぽだと、信頼が一段下がります。完璧に揃える必要はないので、過去の取引先の社名(許可が取れる範囲で)や、取り扱った業種の例だけでも並べておく価値があります。

それでも問い合わせが来ないなら「そもそも検索で見つかっていない」可能性が高い

ここまで直してもアクセスから問い合わせへの転換率が低いままなら、原因はサイトの中身ではなく、「サイトに来ている人が、そもそも問い合わせ意欲のない人ばかり」という可能性があります。

Googleサーチコンソールで「会社名」の検索回数を見る

Googleが提供しているサーチコンソール(無料)で、自社のサイトがどんな言葉で検索されているかが見られます。会社名や代表者名で検索される回数(指名検索)が月10件以下のような状態なら、そもそも自社の存在が認知されていません。

この状態だと、サイトを直しても問い合わせの絶対数は増えません。先に、業界メディアへの掲載、Googleビジネスプロフィールの整備、SNSでの発信といった「会社名を世の中に出す活動」が必要になります。

業界キーワードで自社が出てくるか

「地域名+業種」(例: 江東区+税理士、横浜+整骨院)で検索して、自社のサイトが何位に出ているか。1ページ目に出ていないと、ほぼ流入は期待できません。

ここで上位に出ていない場合は、SEOの基礎(タイトルタグ・見出し構造・地域名の入れ方)から手を入れる必要があります。サイトの中身を直す話とは別の取り組みです。

直す優先順位はフォーム、連絡先と料金、検索流入の順

新しい広告キャンペーンや、サイト全体のリニューアルを考える前に、この順番で見直すと、ほとんどのサイトで問い合わせ数は1.5〜3倍に増えます。

フォームの動作確認はその日のうちにできます。連絡先と料金の表示は1週間で直せます。検索流入の改善は数ヶ月かかりますが、その前の2つを終わらせてからでも遅くありません。

逆にいうと、フォームが動かないサイトに広告を打っても、お金を捨てているのと同じ状態になります。順番が大事です。

最後に

問い合わせが来ないホームページの原因は、新しい施策の前にすでにサイトの中に眠っていることがほとんどです。フォームが動くか、連絡先が見つかるか、料金感があるか。この3つを直すだけで、既存のアクセスから取れる問い合わせは大きく変わります。

サイシアでは、既存ホームページの問い合わせ改善を、サイト診断と部分改修からご相談いただけます。「リニューアルする前に、今のサイトでどこまで取れるか試したい」という相談からでも構いません。お気軽にお問い合わせください。

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