LINEで再来店・リピートを増やす
ホットペッパー等で新規を集め続けるより、一度来たお客様をLINE公式アカウントで囲い込み再来店率を上げるほうが利益に直結します。予約・クーポン・お知らせの使い方と友だちの増やし方を、機械が苦手なオーナーにもわかるように解説します。

新規集客ばかりにお金をかけると、利益が残らない
美容室やサロンを続けていると、集客の中心が新規のお客様集めになりがちです。ホットペッパービューティーのような予約サイトに掲載料を払い、割引クーポンで新規を呼び込む。たしかに新しいお客様は入ってきますが、その多くはクーポン目当てで、次は別のお店の割引を探して離れていきます。
新規を1人集めるのにかかる費用は、リピートしてもらうためにかかる費用よりもずっと高いと言われます。掲載料と割引で薄くなった利益は、そのお客様が二度目、三度目と通ってくれて初めて積み上がっていきます。裏を返せば、せっかく来てくれたお客様が一度きりで離れてしまうと、集客にかけたお金がほとんど回収できません。
だからこそ、新規獲得に予算を注ぎ込む前に、一度来たお客様にもう一度来てもらう仕組みを整えるほうが、利益に直結します。その中心になるのがLINE公式アカウントです。
サロンとLINE公式アカウントの相性が良い理由
再来店の仕組みづくりにLINEが向いているのには、いくつか理由があります。
一つは、お客様がふだん使っているアプリだということです。メールアドレスを聞いてもメルマガはほとんど開かれませんが、LINEのメッセージは届いた通知に気づきやすく、開封される割合が高いと言われます。連絡が届く場所として、これほど身近なものはありません。
もう一つは、友だち追加が簡単なことです。会計のときにQRコードを読み取ってもらうだけで登録が完了します。名前や住所を書いてもらう必要がなく、お客様の手間がほとんどありません。
そして、予約までの導線を短くできることです。LINEのメッセージから予約ページへそのまま進んでもらえるため、「そろそろ行こうかな」と思ったお客様が迷わず予約に進めます。思い立った瞬間に予約してもらえる近さが、再来店を後押しします。
再来店を増やすLINEの使い方
友だちが増えても、ただ登録してもらうだけでは再来店にはつながりません。来店の前後で、自然な形で次につなげる工夫が効いてきます。
施術後に次回予約への一言を添える
再来店を増やすうえで最も効果があるのは、来店中に次回の来店を促すことです。「次は1か月後くらいがちょうど良いですよ」と施術中に伝え、その場でLINEから次回予約を取ってもらう。帰る前に次の予定が決まっていれば、離脱がぐっと減ります。
来店後のお礼とフォロー
来店した当日か翌日に、お礼のメッセージを送ります。「本日はありがとうございました」の一言に、自宅でのケアのちょっとしたアドバイスを添えると、丁寧なお店だという印象が残ります。この一手間が、次にどこへ行こうか迷ったときの決め手になります。
来店周期に合わせたお知らせ
カットやカラー、まつげやネイルには、それぞれちょうど良い来店の間隔があります。前回の来店から一定の期間が空いたお客様に、「そろそろ気になる頃ではないですか」とお知らせを送ると、思い出してもらえます。カルテと連動して来店周期を管理できるツールを使えば、この案内を仕組みとして回せます。
次回予約につながるクーポン
割引は新規向けに使うより、次回の来店に使うほうが利益が残ります。「次回のご来店で使えます」というクーポンをお礼のメッセージに添えれば、もう一度来る理由になります。値引き幅を大きくしすぎず、あくまで背中を押す程度にとどめるのがおすすめです。
配信しすぎないさじ加減
大切なのは、送りすぎないことです。毎日のようにメッセージが届くと、お客様は煩わしく感じてブロックしてしまいます。一斉配信は多くても月に2〜3回にとどめ、お客様一人ひとりに合った内容を、必要なときに送るくらいがちょうど良い距離感です。
友だちを増やす導線と、やってはいけないこと
再来店の仕組みは、友だちが増えて初めて効いてきます。登録してもらう入り口を、いくつも用意しておきます。
会計のときにスタッフから一言案内するのが、いちばん確実です。「次回使えるクーポンをLINEでお送りしています」と伝え、QRコードを見せて読み取ってもらいます。レジ横やセット面に友だち追加のPOPを置いておけば、待ち時間に自分から登録してくれるお客様もいます。
店内以外の入り口も用意します。Googleマップの店舗情報やホームページ、Instagramのプロフィールに友だち追加のリンクを載せておけば、来店前や検索の段階で登録してもらえます。
一方で、やってはいけないこともあります。友だちが増えたからといって、宣伝ばかりを頻繁に送るのは逆効果です。売り込みの連続はブロックの引き金になり、一度ブロックされると、そのお客様にはもう届きません。せっかく育てたつながりを自分で断ち切ってしまわないよう、送る回数と内容には気を配ります。
最後に
新規のお客様を集め続けることも大切ですが、一度来てくれたお客様にもう一度来てもらう仕組みがなければ、集客にかけた費用はなかなか利益になりません。LINE公式アカウントは、身近で開封されやすく、予約までの距離が近い、サロンの再来店づくりにぴったりの手段です。施術後の一言、来店後のフォロー、来店周期に合わせたお知らせ、そして送りすぎないさじ加減。この積み重ねが、リピートしてくれる常連さんを増やしていきます。
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