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ポータル依存から自院集客へ

「いいお墓」などの永代供養ポータルに掲載料や成約手数料を払い続けるより、自院サイトで直接問い合わせを集めるほうが長期的には得策です。ポータルのメリットと限界を整理し、自院集客へ少しずつ切り替える進め方を解説します。

ポータル依存から自院集客へ

ポータル経由の問い合わせには、手数料がついて回る

永代供養や樹木葬を始めると、ポータルサイトへの掲載を勧められることが多くあります。「いいお墓」をはじめとする供養ポータルは、検索で上位に表示され、多くの人が最初に訪れる場所です。掲載すれば一定の問い合わせが入ってくるため、立ち上げ期には有効な手段です。

ただ、ポータル経由の問い合わせには必ずコストがついて回ります。月々の掲載料がかかるタイプ、成約ごとに手数料が発生するタイプ、その両方というケースもあります。問い合わせが増えるほど手数料も積み上がり、永代供養が軌道に乗るほど負担が大きくなっていく構造です。

ポータルが悪いわけではありません。問題は、ポータルに依存し続けると、いつまでも手数料を払い続けることになり、自院で集客する力が育たないことです。

ポータル依存のもう一つのリスク

費用以外にも、ポータルに頼りきることにはリスクがあります。

一つは、価格と立地で比較されやすいことです。ポータルでは複数の寺院が一覧で並ぶため、利用者は費用や駅からの距離で横並びに比較します。そのお寺ならではの雰囲気や住職の人柄といった、本来の選ばれる理由が伝わりにくくなります。

もう一つは、利用者との関係がポータルに握られることです。問い合わせはポータルを通して入り、利用者の連絡先もポータル側にあります。掲載をやめた瞬間に、これまで積み上げた問い合わせの流れがゼロに戻ってしまいます。

自院集客は「ポータルと併用しながら少しずつ」が現実的

だからといって、いきなりポータルをやめる必要はありません。ポータルからの問い合わせを受けつつ、並行して自院での集客力を育てていく。これが現実的な進め方です。自院経由の問い合わせが増えてきたら、ポータルへの依存度を徐々に下げていきます。

自院で集客するための柱は、大きく3つです。

Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)を整える

「○○市 永代供養」「近くのお寺」で検索すると、検索結果の上部にGoogleマップが表示されます。ここに自院が出てくれば、ポータルを経由せず直接問い合わせが入ります。費用はかかりません。基本情報を正確に登録し、境内や墓所の写真を追加し、口コミを集めて返信する。これだけでマップ経由の流入が生まれます。

永代供養・樹木葬の専用ページを自院サイトに作る

ポータルに載せている情報は、自院サイトにも詳しく載せます。費用、区画のタイプ、申込から納骨までの流れ、よくある質問。ポータルでは一覧の一行でしか伝わらない情報を、自院サイトなら写真や文章でしっかり伝えられます。「○○市 永代供養 費用」のような地域を絞った検索では、自院サイトがポータルより上位に出ることも十分にあります。

寺院名で指名検索される状態をつくる

最終的に目指すのは、利用者が寺院名で直接検索して問い合わせてくれる状態です。御朱印や行事の発信、丁寧な口コミ対応を続けることで、「あのお寺に相談したい」と名前で思い出してもらえるようになります。指名検索からの問い合わせには、当然ながら手数料はかかりません。

切り替えで見るべきは「問い合わせ1件あたりの費用」

自院集客に切り替えるかどうかを判断するときは、問い合わせ1件あたりにいくらかかっているかで比べます。

ポータルは、月々の掲載料と成約手数料を問い合わせ件数で割れば、1件あたりの費用が出ます。一方、自院集客はGoogleマップなら費用ゼロ、サイトの整備や運用にかかる費用も、件数が増えるほど1件あたりは下がっていきます。

最初のうちは自院経由の問い合わせは少なく、ポータルのほうが効率が良く見えるかもしれません。ただ、自院集客は積み上げ型です。ページや口コミ、指名検索が育つほど、手数料ゼロの問い合わせが安定して入るようになります。半年から1年の単位で見れば、自院集客のほうが費用対効果は高くなっていきます。

最後に

ポータルサイトは、永代供養を立ち上げた初期には有効な手段です。ただ、そこに頼り続けると手数料を払い続けることになり、利用者との関係もポータルに握られたままになります。

Googleマップを整え、自院サイトに供養の専用ページを作り、寺院名で指名検索される状態を育てる。この3つを並行して進めれば、ポータルへの依存度を少しずつ下げ、手数料に左右されない集客の土台ができます。いきなりやめるのではなく、併用しながら切り替えていくのが安全です。

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